斬り合いなんか不要に? ガンダム鉄板ネタ「ミノフスキー粒子」がなかったら ホワイトベース墜落か

ミノフスキー粒子は宇宙船の浮遊にも

 そもそも、『機動戦士ガンダム』に登場する「ミノフスキー粒子」とは、目に見えない立方格子「Iフィールド」を形成する架空の粒子です。この立方格子は電磁波に作用し、レーダーの機能を大きく阻害します。また、ミサイルの誘導を行う大規模集積回路の機能障害も発生させ、命中率を著しく低下させるのです。

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ミノフスキー粒子がないのにモビルスーツを実用化したらどうなるだろうか(イラストレーター:ハムシマ)。

 可視光線については影響が少ないため(諸説あり)、光学照準やレーザー通信は可能ですが、ミノフスキー粒子散布下では、事実上、目視できる距離、すなわち近距離で戦闘するしかないのです。

 実際、ルウム戦役において、地球連邦軍とジオン軍の宇宙艦隊が砲撃戦を開始したのは、2万8000mという近距離で、これは第2次世界大戦の海戦と大差ありません。

 もっとも、レーダーがごく近距離でしか使えなくても、そこに敵が存在していないわけではないので、凄腕のモビルスーツパイロットが「目視」で遠距離射撃を行う描写も見られます。また、ニュータイプのパイロットは敵の存在を精神的に感知して戦闘するので、ミノフスキー粒子下でも影響は最低限となります。

 なお、ミノフスキー粒子が発生させる「Iフィールド」は、ホワイトベースのような軍艦でも宙に浮かせるほどの物理的な場力を発生させます。Iフィールドを利用して限られた空間にエネルギーを閉じ込めて剣とする「ビームサーベル」も実用化されています(Iフィールド同士が反発するので、ビームサーベル同士で切り結べます)。

 普通に考えると、ホワイトベースをIフィールドで浮遊させたとすると、Iフィールドが支えた船体の重みは下の地面にかかるので、大規模自然破壊が発生するようにも思いますが、そのような描写は見られないので「船体の真下にのみIフィールドを連続発生させて船体を浮遊させ、Iフィールド自体は地面には届いていない」のだと思われます。

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コメント

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1件のコメント

  1. 現実を見て。