旧ソ連のレア機ズラリ ウクライナ航空博物館を元キーウ市民が振り返る 「戦火やんだらまた行きたい」

2022年2月以降、行くことが難しくなった東欧ウクライナ。首都キーウには旧ソ連機などが多数集まるウクライナ国立航空博物館があります。かつて同国に住んでいた筆者が往時の博物館を振り返ります。

飛行機大好きライダーお薦めの機体3選

 博物館の中に入り、まず目に飛び込んでくるのは歴代のソ連時代の戦闘機の数々です。MiG-15からMiG-29までのいわゆる「ミグシリーズ」に加え、Yak-3やSu-15TMなど日本ではあまり知られていないマイナー機まで多種多様な機体を見て回ることができます。

 加えてこれら以外にも、大型ヘリコプターのMi-6やMi-26、艦載型ヘリコプターKa-25などが展示してあります。さらに奥へと進めば、その先には別エリアとして大型機の展示コーナーが設けられています。そこには、ソ連邦が崩壊し新生ウクライナが誕生した当時に、旧ソ連軍からそのまま引き継いだTu-22M爆撃機やTu-142(Tu-95爆撃機の対潜哨戒機型)なども展示されており、博物館としてのボリュームは満点です。

 では、その中でも筆者(大久保 光)が注目した3機種についてスポットを当ててみたいと思います。

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キーウ市内唯一の空港であるジュリャーヌィ国際空港に隣接して設けられているウクライナ航空国立博物館。ほとんどの航空機が野ざらしでの展示(大久保 光撮影)。

複座の形が独特なYak-28U

 この博物館の展示機でもレアといえるのが、ヤコブレフYak-28Uです。この機体は1958年に初飛行し、最終的に700機ほど生産された超音速戦闘機Yak-28の派生型といえるものです。

 同機には原型の戦闘機型以外に、爆撃機型、偵察機型、電子戦機型、そして練習機型と数多くのバリエーションがあり、ウクライナ空軍でも過去、戦闘機型を運用していたことがありますが、展示されているのは、練習機型Yak-28Uの方です。

 練習機ゆえ、他のタイプとは一味違った形をしているのが特徴です。コクピットは2か所に分離し独立していますが、これは教官と訓練生が分かれて乗り込む形としているからだとか。原型のYak-28自体が、米英仏といった西側製の戦闘機と異なる一種異形な形をしていますが、それに輪をかけてコックピット部分も変わった外観の同機、ぜひ一度は本物を見てもらいたいと感じる航空機のひとつです。

【異形さがクセになる!?】日米の航空機じゃ絶対デザインされない形状Yak-28U練習機ほか

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