新宿から自転車そのまま持ち込めます! 京王が実証 「Mt.TAKAO号」ならでは?

ニーズはどのくらいあるのか

 高尾山口駅では、モニターは皆エレベーターは使わず、各々の自転車を担いで階段で改札口へ。いわゆる“ママチャリ”とは違いスポーツタイプの自転車は、車体にカーボンなどの素材を使うため、想像するより軽いのだそうです。

 新宿より幾分気温の低い高尾。さらに連日の寒気の影響で、日陰の路面は凍結していました。モニターはサイクルコースの最終確認を行い、「無事にここへ戻って来ましょう!」と挨拶し出走。復路は15時15分発の「Mt.TAKAO号」で新宿へ戻るようです。

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いざ出走(2023年1月28日、大藤碩哉撮影)。

 一連の実証実験の目的について京王電鉄は、「都心エリアにお住まいのサイクリストの、多摩西部地域への観光ニーズと、列車内への自転車の持ち込みに関するお客様のニーズを確認」することだとしています。モニターへの応募も想定以上にあったそうです。

 停車駅や料金についても、モニターへのアンケートや今後の実証実験を通して最終的に判断するといいます。特に停車駅については、自転車というある程度サイズがあるものを携行する観点から、ホームの広さやエレベーターの有無など駅設備の制約も考える必要があるとしています。そのため、今回は最速達列車である「Mt.TAKAO号」で行われたのでした。

 いずれにしても、第2回以降の実施を前向きに検討し、回数を重ねて課題などを洗い出していきたいと話しました。

【了】

【写真】列車内で自転車はどう固定する?

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