ミッドウェーは「艦載機の時程管理」がポイント? レーダーない旧海軍 “戦闘機頼みの防空”はやっぱり限界なワケ

太平洋戦争中、日本は敵機の接近を早期感知できるレーダーを実用化するのが遅れたこともあり、たびたび防空網を突破されていました。それは海軍の空母艦隊も同様で、艦隊防空の中心は零戦でしたが、その運用には様々な制約がありました。

ミッドウェー海戦のタイムスケジュール 振り返ってみたら?

 なお、空母による戦闘を検討する場合は「タイムスケジュール」が大切です。なぜなら、空母は艦載機をただ出せばいいわけではなく、「すでに上げていた直衛戦闘機を着艦させて補給する」「すでに出していた攻撃隊を着艦収容する」「敵艦隊を発見し、攻撃隊を飛行甲板に並べる」という作業をほぼ同時に並行して行うケースが考えられるからです。

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旧日本海軍の空母「赤城」(画像:アメリカ海軍)。

 たとえばミッドウェー海戦のイフのひとつに、重巡洋艦「筑摩」の水上偵察機が、雲上を飛んだことで敵機動部隊を見逃したというものがあります。見逃した時刻、すなわち午前3時20分ごろに仮に敵であるアメリカ空母艦隊を発見していたとしたら、日本側は急いで敵空母攻撃用の第2次攻撃隊を飛行甲板に並べるでしょうが、攻撃隊を並べるには最低40分かかるので、最短でも午前4時ごろとなります。

 ここで飛行甲板に攻撃隊が並べられていると、直衛戦闘機は着艦できないため、先述した「午前1時45分に発進した直衛戦闘機」は、燃料切れになってしまいます。

 このケースでは午前4時10分から、ミッドウェー基地からの爆撃機が攻撃してきます。つまり、第2次攻撃隊向けの零戦を防空用に回さない限りは、艦隊を守る戦闘機を出せなくなるということです。では、防空用に零戦を回せば解決するかと言えば、そんな簡単な話ではありません。

【写真】アメリカの国籍標識「白星」を付けた零戦

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コメント

1件のコメント

  1. この理屈だと米機動部隊や兵装転換の有無に関わらず、極論するとどんな場合でも二次攻撃隊の準備中に敵がやってきたらおしまいということになりますね。ちょっと脆弱すぎる気もしますが、真珠湾攻撃で燃料を過搭載して無理やり空母6隻連れて行ったことを考えると当時承知の事実だったんですかね。

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