ついに再開「外国クルーズ船の日本寄港」国ぐるみで歓迎のワケ ダイヤモンド・プリンセスも再び

新型コロナの影響で停止していた外国クルーズ船の受け入れがいよいよ再開。続々と寄港予定も決まっています。国ぐるみで受け入れを歓迎する背景には、まさに宝船ともいえる効果がありました。

再開クルーズ中も感染は発生 しかし

 コロナ禍に入るとクルーズ船の運航は休止を余儀なくされたものの、2020年7月には欧州で、2021年6月頃からはアメリカやアフリカ、中東で国際クルーズが再開。2022年後半にはシンガポールやマレーシア、インドネシアでもクルーズ船の寄港が徐々に始まっています。

 一方で日本では外国クルーズ船の運航再開の見通しが立たず、国土交通省港湾局は、このままでは「外国船がアジア配船を欧米へ見直す」との懸念を抱いていました。

 こうした中、政府は2022年9月に空港と港の新たな水際対策の緩和措置を発表。地方公共団体などの協力を得つつ、個別港ごとに受け入れ準備が整い次第、順次、国際線の受け入れを再開する方針を示しました。これを受け、日本国際クルーズ協議会や日本外航客船協会、日本港湾協会といた業界団体が感染拡大予防ガイドラインの作成や改訂を行い、国交省は2022年11月、日本における国際クルーズの受け入れを再開することを発表しました。2023年は3月から12月にかけて166本の外国クルーズ船が運航される予定となっています。

 ガイドラインでは、ワクチンを全乗組員が3回、乗客95%以上が2回接種していることや、乗船前3日以内にPCRもしくは抗原定性検査で陰性の結果を提示すること、船内の各施設で感染予防対策を徹底させていることなどが求められています。そのうえで各クルーズ船社は、寄港を予定する港の関係者と協議を行い、合意を得ることが必要です。

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日本のクルーズ船として国際クルーズ再開第一号となった「にっぽん丸」(深水千翔撮影)。

 日本からは、商船三井客船の「にっぽん丸」が国際クルーズの再開第1号として、2022年12月15日に横浜港を出港し、モーリシャスやシンガポールなどを巡り、2023年1月31日に横浜港へ戻ってきました。クルーズ中、乗組員や乗客に新型コロナの感染が確認されたものの、徹底した隔離で集団感染は防がれています。

 2020年2月に発生した「ダイヤモンド・プリンセス」の集団感染は、日本で新型コロナが大きく取り上げられるようになったきっかけの一つでした。同船を含む外国クルーズ船の寄港再開は、長く続くコロナ禍というトンネルの出口になるのか。その動向に注目が集まっています。

【了】

【え…こんなに乗ってるの?】これがクルーズ船寄港の「経済効果」です(写真で見る)

Writer:

1988年生まれ。大学卒業後、防衛専門紙を経て日本海事新聞社の記者として造船所や舶用メーカー、防衛関連の取材を担当。現在はフリーランスの記者として活動中。

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