これぞ新幹線効果!「在来線より時間短縮に貢献した新幹線」ランキング 1位はマイナス6時間
最も短縮されたのは…?
1位:山陽新幹線(新大阪~博多)「みずほ」「のぞみ」 2時間28分←8時間26分(0.29倍)
2位:東海道・山陽新幹線(東京~博多)「のぞみ」 4時間57分←15時間35分(0.32倍)
3位:九州新幹線(博多~鹿児島中央)「みずほ」 1時間16分←3時間47分(0.33倍)
4位:東北新幹線(東京~盛岡)「はやぶさ」 2時間10分←6時間26分(0.34倍)
5位:東北・北海道新幹線(東京~函館)「はやぶさ」+「はこだてライナー」4時間29分←12時間55分(0.35倍)
ランキング作成にあたり、路線途中の主要駅として、東海道新幹線では名古屋、東北新幹線では仙台と盛岡、北陸新幹線では長野もピックアップし、対東京の短縮の程度で順位に加えました。山形新幹線は終点の新庄ではなく、東京~山形間を取り上げました。
また、東京駅と上野駅、新大阪駅と大阪駅は同じ大都市圏内の近隣駅のため、比較にあたり区別していません。ただし函館に関しては、新函館北斗駅ではなく在来線のリレー列車である「はこだてライナー」を含めた函館駅までの所要時間で算出しています。
1位の新大阪~博多間は、山陽新幹線開業(1972〈昭和47〉年3月)の前、最速の特急「はと1号」でも8時間26分かかっていました。昼行の座席特急としては苦痛といえる乗車時間のため、同区間には、寝台車を連結した夜行特急・急行が10本以上走っていたのです。
2位の東京~博多間は東海道新幹線開業前、最速の昼行特急で、東京7時発の「第一こだま」から大阪で「みどり」に乗り継いで博多22時35分着。ただし実際この区間ではほとんどの乗客が夜行列車の利用でした。特急「あさかぜ」で東京発18時30分、博多着はお昼時も近い11時25分です。今は日帰りも楽に可能なので、隔世の感があります。
3位の博多~鹿児島中央間に関しては、2023年現在、西日本鉄道などの高速バスが西鉄天神高速BT~鹿児島中央駅間を約4時間20分で結んでいます。九州新幹線の開業により、少なくとも所要時間に関しては、高速バスは鉄道の敵ではなくなったといえるでしょう。
ワーストには、北海道新幹線の青森ー函館間も取り上げて欲しかった。高額な料金加算に2回の乗り換えも加わり、新青森からの接続も全般的に良くない。乗り換えを含む総所要時間が白鳥時代と全く変わらないパターンもある。
主要駅ではないけれど、上越妙高〜糸魚川を推挙。在来線で一時間ちょいのところ、新幹線だと12分。0.2割りまっせ。
北陸新幹線系統は、東京〜長野間が在来線時代に高速化改良をほぼし尽くしてしまったので、
実質的短縮は半分くらいか-という印象(2時間50分前後→1時間半〜1時間50分ほど,最速は記事本文の通り)。
東京〜金沢間だと、途中長野〜直江津間がほとんど高速化改良されなかったのでそれによる所要時間の長延化があったから、
結果的に新幹線での所要時間短縮割合は高くなっている-ことを記しておこうと思います。
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