ウクライナに「グリペン」戦闘機も? 供与なるか F-16より“ウクライナ向き”な理由

ウクライナへのF-16戦闘機の供与が遅れるなか、ゼレンスキー大統領はもうひとつの選択肢、スウェーデンの「グリペン」供与へ道筋をつけようとしています。グリペンはF-16よりもウクライナに向いていると言えそうです。

F-16とグリペン、操縦感覚は全然違う?

 F-16の操縦は「サイドスティック」と呼ばれる、操縦席の右側方に配置された操縦桿で行います。これに対しグリペンはF-15戦闘機などと同様、パイロットの両足の間に配置された操縦桿を使います。筆者はF-16とグリペンのシミュレーターに体験搭乗したことがありますが、同じ戦闘機とは言っても、両者の操縦感覚は「別物」であると感じました。

 パイロットの両足の間に配置された操縦桿を採用する航空自衛隊のF-86F「セイバー」戦闘機とF-1支援戦闘機、その両機のパイロットを務めた航空自衛隊の元将官の方も、次のように話していました。曰く、サイドスティックを使用するF-16のシミュレーターに体験搭乗した際、操縦感覚の違いからよく墜落させてしまい、シミュレーターの操作を担当していたアメリカ空軍の下士官に冷やかされて困ったのだとか。

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オランダ空軍のF-16を視察するゼレンスキー大統領。オランダは19機の供与を決定した(画像:ウクライナ空軍)。

 さて、ウクライナ空軍は、パイロットの両足の間に配置された操縦桿によって操縦されるSu-27戦闘機やMiG-29戦闘機などのロシア製戦闘機を運用しています。

 これらで経験を積んだベテランパイロットであればあるほど、サイドスティックを使用して操縦するF-16に「慣れる」までには時間がかかると思いますし、操縦感覚がロシア製戦闘機に近いグリペンの方が、容易に機種転換ができるのではないかとも思えます。

【確かに使いやすいかも…】グリペンとウクライナ機のコックピット(写真)

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