「何でも引っ張る機関車」DE10形が万能すぎる件 構内用から寝台列車まで!? 大出世の半世紀

国鉄が半世紀以上前に導入したディーゼル機関車「DE10形」。寝台特急やイベント列車、お召列車やクルーズトレインまでも牽引しました。万能機の姿に迫ります。

JR化後、全社が保有したことがある

 DE10形は1966(昭和41)年に登場しました。旅客列車牽引用に暖房用SGを搭載した0番台、貨物列車用に暖房用SGは非搭載の500番台、入れ換え専用で、重量列車に対応した900番台、機関出力を強化した1000番台、1000番台をベースに暖房用SGを非搭載とした1500番台が開発され、1978(昭和53年)までの12年間で、計708両も製造されました。

Large 20230910 01
豪華寝台車「夢空間」を牽引するDE10形(安藤昌季撮影)。

 当初は支線区間の旅客・貨物列車の牽引や、入れ換え用途に使われましたが、使い勝手の良さから寝台特急「あかつき」「日本海」「つるぎ」を一部区間で牽引するなど、特急列車の牽引機としても使われるようになります。1972(昭和47)年には、1124号機がお召列車の本務機も務めています。

 しかし、国鉄時代の旅客列車の気動車化と、貨物列車の大幅減少により、DE10型には大量に余剰が発生し、1987(昭和62)年の国鉄分割民営化でJRに引き継がれたのは、708両中308両のみでした。とはいえ使い勝手の良さは認められており、旅客6社+貨物のJR全7社が、DE10形を保有していた時期もあります。

 ちなみに国鉄改革の時期は、12系や14系客車を改造したジョイフルトレインが登場したこともあり、DE10形は「何でも牽引する」機関車でもありました。ではJRに継承された後、旅客6社でどのように使われたか見ていきます。

 JR北海道では、かつては急行「天北」、現在では「ノロッコ」号の牽引機として活躍しています。

 JR東日本では、観光列車「ノスタルジックビュートレイン」、重連での寝台特急「あけぼの」や、各種ジョイフルトレインなどを牽引し、現在ではSL列車の入れ換え用としても活躍しています。なお1705号機はSLに合わせて、ぶどう色2号で塗装されています。

 JR東海では、名古屋車両区や静岡県内各駅の入れ換え用として使われました。

【大雪の中、寝台特急「日本海」を牽引するDE10形】

最新記事

コメント

1件のコメント

  1. 東日本大震災の石油輸送で、DD51の補機も務めました。

    レールが凍っている朝一番の輸送で、会津若松~郡山間の後押しです。

記事ランキング

  1. 「“再有料化”でいいから4車線化して」→普通車280円になって1年 利用者負担で勝ち取った“効果”あきらかに 八木山バイパス
  2. 「春日部」から独立「県内8番目のナンバープレート」実現なるか? 新「ご当地ナンバー」導入へ早くも動き これから各地で?
  3. 東京のベッドタウンにできた「道の駅」ウワサ通りの大盛況! 海ないのに「海産物がうまい!」…それこそが人気の秘訣?
  4. ETCの手前で「ガシャン!」高速入口に吊るされた「黄色い鎖」の正体は? 傷つく覚悟で“あえてぶつける”超アナログな理由
  5. 総武線と常磐線を結ぶ「新たな路線」が2030年代後半にも開通へ 最新のイメージが映像で公開! 事業化へ検討加速
  1. あと1年足らずで「現金でバス乗れなくなります」 全路線“完全キャッシュレス化”疑問に応えるサイト開設 京王バス
  2. 「“再有料化”でいいから4車線化して」→普通車280円になって1年 利用者負担で勝ち取った“効果”あきらかに 八木山バイパス
  3. ロシア海軍のステルス艦が「大炎上」 ウクライナの攻撃で撃破される瞬間を捉えた映像が公開
  4. 「春日部」から独立「県内8番目のナンバープレート」実現なるか? 新「ご当地ナンバー」導入へ早くも動き これから各地で?
  5. 空母化進む「最大の護衛艦」がフェリーと並んだ! 大きさの違いが際立つショットを海自が公開