宇都宮LRTが横断! そこは「陸軍飛行場」だった 80年前にあった鉄道&今も残る遺構とは

75年ぶりに新規開業した路面電車として注目を集めている宇都宮のLRT。その鉄路が伸びる工業団地はかつて飛行場でした。同地に赴いてみたら、終戦から80年近く経った現在も遺構を見つけることができました。

大型機用掩体壕 大学校の中に発見!

 ただ、1945(昭和20)年8月に日本が米英に無条件降伏する形で戦争が終わると、軍は解体され、飛行場も廃止。加えて航空機の飛行についても一切禁止となりました(後年復活)。その結果、建物や敷地などは清原村(当時)へと払い下げられ、学校などが建てられたのち現在に至っています。

 清原工業団地の南にある栃木県農業大学校の敷地には、1944(昭和19)年頃に作られたとみられる掩体壕(有蓋掩体)が2基、残されています。農業大学校は1938(昭和13)年から当地にあるのですが、飛行場に隣接していたことなどから、軍が土地の一部を活用したようです。

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旧日本陸軍の四式戦闘機「疾風」(画像:サンディエゴ航空宇宙博物館)。

 大学校ではガイドツアーなどは行っていないため、今回は事前に見学申請を出す形で、特別に職員の方の案内で掩体壕を見せてもらうことになりました。ところが、その手前には背丈ほどの夏草が生い茂っており、スズメバチやマムシが出る危険があったため近寄ることはできず、やむなく300mほど離れた場所から、2基あるうちの大型機用のみを見ることになりました。

 アーチ状になった鉄筋コンクリート造の掩体壕は上に土が被せられ、遠くから見るとまるで古墳のようでした。なお、こちらに残る2基の掩体壕のほか、大田原市の旧金丸陸軍飛行場跡にある掩体壕1基、そして那須烏山市の烏山防空監視哨、鹿沼市の口粟野防空監視哨は「栃木県の防空関連施設群」として、2012(平成24)年度の土木学会選奨土木遺産に選ばれています。

【壊されずによくぞ残った!】爆撃機用の大型掩体壕&軍用線の専用駅跡(写真)

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