「牧場の中にある新幹線駅」着工へ「何もない」風景が売りの “閑散駅”に?北海道の新八雲駅
異色の新幹線駅になりそう。
「北海道新幹線 新八雲(仮称)駅高架橋」の起工式を開催
鉄道・運輸機構は、2023年11月18日(土)に「北海道新幹線 新八雲(仮称)駅高架橋」の起工式を開催すると発表しました。
起工式は、北海道二海郡八雲町春日地内の仮設会場で開かれる予定。起工式後に安全祈願も行われます。
新八雲駅の計画地は、函館本線・八雲駅の西側から約3km離れた新幹線単独駅となります。駅舎は高架構造を想定しており、八雲町では駅の乗降客数を1日あたり552人(周辺自治体からの利用がない場合は406人)と推計しています。
新駅周辺は農用地で牧歌的な風景が広がっていることから、八雲町では駅のデザインコンセプトを「牧場の中にある駅~二つの海をもつ八雲の大地にたつ、牧歌的風景に調和したシンプルな駅~」に決定し、2022年2月に鉄道・運輸機構に提出。機構は、これを基に駅のデザイン素案を3案提示しています。
駅のデザインは、「牧歌的原風景を未来へと継承する新たな調和の駅」、「雄大な大地と木立の美しさを感じる駅」、「八雲の悠久な営み、情景を映し出す駅」のいずれかになる見通しです。
八雲町では、現状の「何もない」牧歌的な風景を逆手に取り、開発を必要最小限にとどめる土地利用とする方針です。駅周辺では駅前広場や駐車場のほか、「農業の発展に寄与する施設」の整備が想定されていますが、開業した暁には新幹線有数の「閑散駅」となりそうです。
【了】
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