京葉線の閑散駅「潮見」の伸びしろが抜群! 将来は「3線利用可」かもしれない都内の“島”

豊住線の影響はあるか

 潮見駅構内へ入る前に、駅前から、東京メトロ豊住線「枝川駅」の予定地まで歩いてみました。暁橋を越えて、枝川地区の予定地までは徒歩11分。地区の人口は9525人と潮見よりも多く、マンションなど建物の密度もアップします。

 豊住線ができたとしても、東京駅方面へは乗り換えのない京葉線の方が便利で、しかも京葉線の東京駅は銀座にも近いです。枝川駅は開業したとしても、この地域からは豊洲駅を経由して銀座より先の池袋方面に行く乗客が利用するでしょうが、潮見駅にはそれほどの影響はなさそうだと感じました。

 とはいえ、越中島貨物線の旅客化と豊住線が両方完成したなら、潮見地区全体でかなり交通が便利になりますから、大規模開発がなされても不思議はありません。いくつか見られる大きな空地には可能性を感じました。

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東京メトロの新線「豊住線」の枝川駅予定地(2024年1月、安藤昌季撮影)。

 最後に潮見駅を利用してみました。改札口は1か所で、自動改札機が3台、券売機も3基。駅舎内にはコンビニ「NewDays」もあります。かつては「みどりの窓口」もありましたが、2014(平成26)年に営業終了しました。綺麗で使いやすいトイレがあり、エスカレーターやエレベーターもあるのはさすがJR東日本の駅です。

 ホームは1面2線。1990(平成2)年の開業以来、4両分しか屋根がなかったそうですが、2017(平成29)年に屋根が全体に拡大され、現在に至ります。ホーム先端には傾斜が付いており、列車がやや傾いて停車していました。

【了】

確保された亀戸~新木場の鉄道用地(写真を見る)

Writer: 安藤昌季(乗りものライター)

ゲーム雑誌でゲームデザインをした経験を活かして、鉄道会社のキャラクター企画に携わるうちに、乗りものや歴史、ミリタリーの記事も書くようになった乗りものライター。著書『日本全国2万3997.8キロ イラストルポ乗り歩き』など、イラスト多めで、一般人にもわかりやすい乗りもの本が持ち味。

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