意外と快適? 万博の移動手段「空飛ぶクルマ」体感してきた ヘリとは別モノ このままじゃ絶対に“飛べない”

2025年の大阪・関西万博で移動手段になる予定の次世代モビリティ「eVTOL」が、このたび茨城県つくば市で報道公開されました。日本では「空飛ぶクルマ」の通称で知られる航空機は、ヘリとも大きく違うものでした。

「eVTOL」機内と飛行はどんな感じ?

 開設セレモニーで披露されたのは、中国の深センに拠点を置くeVTOLメーカーEHang(億航智能)が開発した2人乗りの「EH216-S」です。2023年10月に中国民間航空局(CAAC)からeVTOLとして世界で初めて型式証明を取得しており、中国国内で実際に乗客を乗せた飛行を実現したほか、ヨーロッパや中南米などでも実証実験が進められています。

 メーカーが公表している資料によると、全長と全幅は各5.73m、全高は1.93mで、人が乗るキャビンから伸びた8本のアーム先端には、それぞれ上下にモーターとプロペラが配置されています。これは一般的なマルチコプター式のドローンと同じレイアウトといえます。最大離陸重量は650kg、設計最高速度は130km/hであり、航続距離は30kmとなっています。

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「つくば空飛ぶクルマ テストフィールド」開設セレモニーでのテープカット(咲村珠樹撮影)。

 マルチコプターは構造上、突発的に吹く強風でバランスを崩しやすい面があります。AirXによればEH216-Sの場合、風速10m程度までなら十分安全に飛行ができるとのこと。また天候については、3mm程度の降雨なら問題なく飛行できるそうです。

 気になる充電時間ですが、フル充電までは電源車から電気を供給されての急速充電モードで約2時間とのこと。充電時には、モーターとプロペラが搭載されたアーム先端部がゆっくり点滅し、充電中であることを表示します。

 キャビン内部にはクルマ同様のシートが2席分並んでいます。パイロット不要なので操縦桿のある「操縦席」は存在せず、目の前にあるのは12インチのディスプレイ2面のみというシンプルなレイアウトです。足元は身長177cmの筆者(咲村珠樹:ライター・カメラマン)が足を伸ばしても十分なスペースがあり、窮屈さは感じませんでした。

 テストフィールドの開設記念式典に続いて行われた実証フライトは、何も搭載しない場合と、有人状態を想定しての人形(重量約30kg)を1体載せた場合の2回、実施されました。人形を載せたフライトでは重心が偏るのですが、高度約30mまで上昇した飛行でも問題なく水平が保たれていて、きめ細かくモーターの出力が調整されていることが、一目でわかります。

【意外と広いぞ!】「空飛ぶクルマ」ことeVTOL乗ってみた! 飛ぶ様子も(写真)

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