「そんなバカな!?」第二次世界大戦の“奇抜な爆撃作戦”3選 零戦も真価を発揮!

戦場では、時に相手に「バカな!?」と思わせる作戦が展開されます。それは、航空機が誕生し、より三次元的な戦いが展開されるようになった20世紀以降も変わりませんでした。

「なんでこの距離で護衛機が!?」日本海軍によるクラーク、イバ両飛行場への爆撃

 日本時間1941年12月8日に実行された日本海軍の機動部隊による真珠湾攻撃は、日米開戦を告げると共に、航空戦力の有効性を知らしめる事件でもありました。しかし、この攻撃の4時間、ある意味では真珠湾攻撃以上に戦局を有利に進めるための、重要な作戦が行われました。フィリピン ルソン島中西部にて、アメリカ軍航空戦力の一大拠点となっていたクラーク、イバ両飛行場への爆撃です。

 この爆撃は、「零戦」こと零式艦上戦闘機の航続距離の長さが遺憾なく発揮された戦いでもありました。当時、両飛行場には長距離爆撃の可能なB-17が多数配備されており、台湾などの飛行場やマレー半島で作戦中の部隊には脅威でした。

 そこで、日本海軍航空隊は開戦と同時に打撃を与えようと、台湾から飛ばした陸上攻撃機での空襲を計画。その際、迎撃に上がったアメリカ軍機から攻撃機を守るため、なんと、零戦を護衛につけることを考えます。

 台湾からクラーク基地までは約830kmあり、当時の常識では護衛して空戦はおろか、たどり着ける戦闘機はないと思われていました。しかし、当時の日本海軍主力機である零戦二一型は、新開発した落下増槽などを組み合わせると、なんと約3000kmの飛行が可能で、現地で数分間空戦しても帰還できました。

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落下式増槽を搭載した零戦(画像:パブリックドメイン)。

 そのため、迎撃に上がったアメリカ軍は戦闘機(零戦)の護衛がついていたことに驚きます。この爆撃は完全に意表をつくことになり、護衛機がいないと思っていた守備隊は混乱。1日で両飛行場の戦力は半減しました。アメリカ軍は当初、近海に空母がいると思ったそうです。

 この成功体験が影響し、日本は後に同機の航続距離を頼りにしすぎた無茶な作戦を立案していくことになってしまいますが、このときは、かなり効果的な作戦となりました。

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