特急も大混雑!「オーバーツーリズム」解消なるか? 東急ら5社が九州・沖縄で強力タッグ「新しい旅」の形とは
東急とソラシドエア、スターフライヤー、JR九州、ニッポンレンタカーの5社は、九州・沖縄を対象にオフピーク旅促進プロジェクトを開始します。
定額制サービスを軸に「オフピーク旅」を提案
東急とソラシドエア、スターフライヤー、JR九州、ニッポンレンタカーの5社は2024年6月4日、共同企画「九州・沖縄オフピーク旅促進プロジェクト」を開始すると発表しました。
今回の取組みは、東急が先行して行っている定額制回遊型宿泊サービス「ツギツギ」を軸に、対象施設に宿泊した全ユーザーへ無料宿泊券を贈呈するというもの。「ツギツギ」は、全国の宿泊施設に期間内であれば自由に宿泊できるサービスで、対象施設は有名ホテルや老舗温泉旅館、グランピング施設など全国200施設以上になります。1泊単位の宿泊より、大幅に安く泊まることが可能な料金設定が特徴です。
「ツギツギ」は、2024年6月時点で個人会員数8万5000人以上、法人プランは50社以上が導入。しかも会員数は年間6万人ペースで増加しており、既に黒字化も果たしているのだとか。宿泊割合は、施設の閑散期にあたる日~木曜日が88.7%と非常に高く、オフピーク送客や未稼働客室の活用促進にも寄与しているといいます。今後は2027年度を目途に会員数30万人、1000施設を目指す方針です。
5社が協力してオフピーク旅を推進する背景には、深刻化するオーバーツーリズム(観光公害)による弊害があります。今後、観光産業の人手不足や旅行者の満足度低下などを解消するため、「分散・周遊・再来訪」をメインテーマとしてオフピーク旅を進めるとしています。
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