「あれ、爆弾…?」戦闘機につり下がる“それっぽい物体”の正体 実は空戦を変えた重要アイテム!? 注目した日本人とは

戦闘機は必ずといっていいほど“なにか”を吊り下げています。なかには、両端が尖った円筒形の爆弾らしき物体を見かけますが、実は爆弾でもミサイルでもありません。

ゼロ戦生みの親が注目

 しかし、この装備に注目した人物がいました。日本の航空技術者だった堀越二郎です。

 彼は、広大な中国の戦場で戦闘機を広範囲に展開できるようにと、1937年に九六式艦上戦闘機の胴体へ吊り下げるタイプの落下式増槽を装備させました。その後の零式艦上戦闘機、いわゆるゼロ戦にも採用され、アメリカとの戦争序盤にはこの落下式増槽が、日本の快進撃の原動力にもなります。

 1941年12月8日の開戦当時、日本海軍の主力機だった零戦二一型は、新開発した落下増槽などを組み合わせると、なんと約3000kmの飛行が可能だったそう。当時の常識では考えられないほど長距離での陸上攻撃機(爆撃機)護衛につくことができ、緒戦のフィリピンのクラーク、イバ両飛行場への爆撃のほか、通常ならば困難な長距離爆撃任務の数々を戦闘機の護衛をつけることで成功させました。

 ただ、戦争中に米英側でもその有効性が周知されることになり、戦争末期には逆に落下式増槽を付けたアメリカ軍の護衛戦闘機に、本土爆撃で大きな損害を与えられることになります。

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落下式増槽を装備した零戦(画像:パブリックドメイン)。

 ちなみに落下式の使い捨てとはいえ、アルミニウム合金という資源としては貴重な金属が使用されており、節約のため、日本では竹やベニヤ板製のもの、イギリスでは強化紙ベースの増槽なども開発されました。

【ウソ、使えるの!?】これが紙を素材にした燃料タンクです(写真)

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