伝説級の踏切渋滞→“一瞬”に!? 東京を変えた「ワープ道路」3選 組み込めばめっちゃ時短に!

走ればノロノロ、信号だらけの東京23区内の道路にも、まるで「ワープ」するかのような快適な区間がいくつかあります。移動に組み合わせると、時間短縮につながるかもしれません。

まさに「ワープ!」な東京の道路3選

 東京23区内はビルや住宅が密集し、その間を道路が縫うように走っています。そのため、道路は狭く、交通量の多い道路同士の平面交差も多く、繁華街と繁華街とが実際の距離以上に“隔たり”を感じるつくりとなっています。

 じつは東京では関東大震災後の「帝都復興計画」、および第二次世界大戦後「戦災復興計画」の二度にわたり、大胆かつ大規模な都市改造を行う可能性がありました。もしこれらが当初の計画規模で実現していたら、現在の東京の道路の姿は大きく異なっていたはずですが、いずれの計画も予算不足などが課題となり規模を縮小、十分な成果を得ることができませんでした。

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環八通り、井荻トンネルの杉並側(乗りものニュース編集部撮影)。

 しかし、そんな東京23区内でも、あたかも“ワープ”するように、ある程度の距離を快適に移動できる道路があります。その一部は、上記の古い計画が、何十年もの時を経て実現したものでもあります。

 その“ワープ”ルートのキーワードは「地下」「空中」、そして「海上」です。

■井荻トンネル&練馬トンネル(環八通り、笹目通り)

 いまでも都内各所で「開かずの踏切」が問題となっていますが、環八通りの「井荻踏切」(杉並区)は、それらの踏切とは別格でした。

 1990年代の環八通りは、練馬区南田中から板橋区相生町までの区間が未完成で、杉並区内から北進した先はそのまま笹目通りに接続、23区南西部と関越道、国道17号新大宮バイパスを結ぶ大動脈として機能していました。

 その環八通りの本線に、日中でも1時間あたり30分、ラッシュ時には45分以上閉じたままとなる西武新宿線の踏切があったのです。待ち時間30分以上も当たり前で、さらにこの踏切を避けて環七通りなどに迂回するクルマにより、周辺道路にも大きな混雑が発生していました。

 こうした踏切にかかわる渋滞解消のために建設されたのが、「井荻トンネル」です。1997年に一部供用がはじまったこのトンネルは、井荻踏切の約600m南、「今川一丁目」交差点付近から、西武新宿線、さらには並行して走る早稲田通り、新青梅街道、千川通り、旧早稲田通りを一気にくぐり、笹目通りにつながります。それまでの踏切待ちと比べ、驚くべき時間の短縮をもたらしました。

 その後、2006年には南田中から練馬中央陸橋までの環八通り未成区間が開通、井荻トンネルからはこの区間の練馬トンネルに直結します。

 現在、とくに流れがいいのは外回りで、青梅街道と交差する「四面道」交差点から練馬区の東京メトロ有楽町線平和台駅まで、空いている時間帯であれば、クルマで15分ほど。逆方向は時間帯により「環八南田中」交差点、さらにトンネル出口の「今川一丁目」交差点を先頭に渋滞することもありますが、それでも踏切のあった時代に比べれば、ロスする時間はごくわずか。まさに隔世の感があります。

【絶対使った方がいい!】マジで時短になる「ワープルート」3選(地図/画像)

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