現存1両「攻撃力に全振り」激レア戦車 ついに動けるまでに 動画で公開

博物館のゲートガードを走れるようにレストア

 FV4005は、いうなれば対戦車自走砲ですが、前出したような車両ゆえに砲塔が1970年代に「ザ・タンク・ミュージアム」へ寄贈され、その後予備の「センチュリオン」戦車の車体に組み合わされる形で復元。2008年以降は、博物館のゲートガードとして屋外展示されていました。
 
 ただ、この車体と砲塔の組み合わせはあくまでも暫定であったため、オリジナルとは異なる部分がいくつもありました。

 そこで「ザ・タンク・ミュージアム」は、残っているオリジナルの砲塔を修復し、シャシーに用いられている「センチュリオン」の車体もオリジナル同様の「Mk3(マーク3)」に換装することを決定。しかも、砲架や各種装備品なども作り直すことにしたのです。

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復元作業に着手する前のFV4005駆逐戦車。実はこの車体は原型とは異なる暫定的なものであった(ザ・タンク・ミュージアム)。

 資金調達にはクラウドファンディングを使用。2万ポンド(日本円で約400万円)をそれで集め、残りの金額は博物館のスポンサー企業である世界的オンラインゲーム企業「Wargaming(ウォーゲーミング)」が協力することで賄われた模様です。

 公開された映像を見ると、主砲の支持架を始めとした各種小物だけでなく砲塔内部も塗装まで含めて修復されている様子が見て取れます。
 
 なお、こうして復元されたFV4005は、このたび開催された「Tank Fest 2024」において博物館のグラウンドを自力で走行していました。

【了】

【いかにもアンバランス…】異形の戦車FV4005をグルリとイッキ見(写真)

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