日本唯一!? ガタゴトじゃなくて「ゴロゴロゴローー!!」と走る地下鉄が独特すぎる! 「熊でも乗せるのか」から半世紀
小田急ロマンスカーと同じくらい見通し良い!?
パリやメキシコシティの地下鉄は鉄車輪とタイヤを併用する方式でしたが、札幌市営地下鉄はゴムタイヤのみでした。「雪に弱い」問題は、地上区間の全てにシェルターを設置し、雪よけとすることで解決しました。ちなみに複数駅間にまたがり、地上かつ高架区間すべてを覆う長大なシェルターはほかに例がなく、日本でここだけです。シェルターの設置は沿線の騒音抑止にも貢献しているようです。
南北線のすすきの駅に降り立つと、筆者(安藤昌季:乗りものライター)は4つ違和感を覚えました。
ひとつは軌道に「線路がない」こと。もうひとつは「トンネルのサイズが大きい」こと。そして「ホームにベンチがほぼ見られないこと」と、「走行音」です。特に走行音は、ゴロゴロゴロゴロと独特の走行音が、遠くから迫ってくるのです。
5000形電車が入線してきました。北海道で唯一の4扉車両です。1両あたりの全長は18.4mと4扉車としては短め。特徴的なのは車体幅です。308cmはJR在来線の拡幅車体より20cmほど広く、車内空間に余裕があります。新幹線を除けば日本一のワイド車体といえるでしょう。ホームドアか開いた際に出入口から下をのぞくと、ゴムタイヤが見えました。
なお、5000形は車両間に貫通扉がなく、幅広の通路となっています。そして、ロングシート上には荷物棚がありません。小田急ロマンスカー「GSE」の先頭車両は展望車として車内の見通しをよくするため、荷物棚を廃止していますが、それと同じくらい見通しがよいです。おそらく通勤電車としては日本一の解放感だと思われます。ただ、旅行客には不便なので設置してほしいところです。
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