15年前まで走ってた!? 高速鉄道の元祖「0系」は何がスゴかったのか 世界も味方につけた新幹線

世界初の専用線による高速鉄道を実現した東海道新幹線。その初代車両が0系です。画期的な高速電車でありながら、技術的に無理をしていない歴史的名車について紹介します。

「欧州の特急列車には劣る」の声も

 0系の前頭部は、太平洋戦争中に旧日本海軍の高速爆撃機「銀河」などを設計した三木忠直がデザインしたもので、ジェット旅客機DC-8が参考にされました。初期型前頭部の「鼻」の部分は丸いカバーがされ、半透明のアクリル樹脂製で光るため「光前頭」と呼ばれました。鉄道博物館で保存中の21形2号車は、この光前頭が再現されています。

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リニア・鉄道館に保存されている21形の2等車(安藤昌季撮影)。

 0系は定員確保のため、2等車(後の普通車)は座席間隔94cmの2+3列転換式クロスシートとしました。この座席は転換式でも不便がないよう、ひじ掛け内にテーブルと灰皿も備えていました。

 1等車は、座席間隔116cmの2+2列回転式リクライニングシートでした。座席間隔は在来線と同じですが、人間工学に基づき、重量分布をX線撮影による骨の状態で確かめて、座り心地を追求した座席でした。なお、当初2等車を「シルバークラス」、1等車を「ゴールドクラス」と呼ぶことも検討されたので、座席も銀と金になっていました。

 筆者(安藤昌季:乗りものライター)は座ったことがありますが、普通車座席は体の収まりがよく、グリーン車座席は心地よいクッション性でリクライニング角度が大きいため、現代の視点でも悪くない座り心地と感じました。

 ただし、鉄道好きの作家・阿川弘之が開業時、「欧州の特急に比べると、全然デラックスではない」と書いており、登場時でも豪華とは考えられていませんでした。当時の特急では必須と考えられた食堂車も、半室ビュフェに留められました。ただし、151系ビュフェより車両幅が広がったので、座席で食事ができるようにはなっています。

北朝鮮に「こだま型」!? 日本っぽいスタイルの車両(写真)

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