その歴史は「軽トラの全て」 スズキ・キャリイの63年 歴代で“賛否両論の異端モデル”とは?

日本の商用車といえば、1950年代までオート三輪が代表的でした。しかし、その後に安価な四輪商用車の市場が拡大し、1960年台には四輪軽トラックが登場します。そんな中、63年におよぶロングセラーを実現しているのが、スズキのキャリイです。

スズキが最初に開発した軽自動車の名を冠して登場

 1950年代、日本の商用車といえばオート三輪がその代表格でした。よく知られたモデルは、ダイハツ・ミゼット、マツダ・K360など。しかし、1950年代中期以降に安価な四輪商用車が登場すると、その市場は一気に成長していきます。

 そんな中で、クルマ産業に名乗りを上げたのがスズキです。

 スズキは1955(昭和30)年に日本初の量産軽自動車、スズライトSSを引っ提げてクルマ産業に参入を果たしました。この誇り高きスズライトの名を冠した、「スズライトキャリイ」は、頑丈なフレームとエンジンをシート下に搭載するなどの構造で、クラス最大の荷台スペースを確保。新設計の360cc・2サイクルエンジンで、その走破性も重宝され大ヒットに至ります。

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スズキ・キャリイは60年以上の歴史を持つ(画像:PIXTA)。

 1965(昭和40)年にはさらに積みやすさ、快適さを高めたスズライトキャリイの2代目が登場。このモデルには折りたたみ式の簡易座席を備えた幌付きモデルも存在しており、このあたりの柔軟な取り組みは、なんともスズキらしさを感じます。

 2代目登場から年をまたいだ1966(昭和41)年には、早くも3代目にあたるモデルが登場。ここから「スズライト」の冠が消え、「キャリイ」は独立したモデルとなっていきます。この3代目ではボンネットのないフルキャブタイプに進化し、さらに広い荷台スペースを確保して車高を低めた一方、クラス最小の回転半径も実現。積載性と走破性の双方を向上させました。

 その後、1969(昭和44)年に4代目を発売後、1970(昭和45)年と1971(昭和46)年にはダイハツ・ハイゼットを抜いてついに年間販売台数トップの座に躍り出ます。この勢いを受けて、1972(昭和47)年に5代目、1976(昭和51)年に6代目をそれぞれ発売。さらに、1979(昭和54)年の7代目では、4サイクル搭載車やジムニー譲りの4WDモデルもラインナップしました。

 これらの機構はユーザーから重宝され、1985(昭和60)年に登場した8代目では、4WDモデルにぬかるみなどの脱出を容易にするLSDという機構も加わり、より幅広いシーンでキャリイが活躍できるようになりました。

【いま見ると“めちゃカッコいい!!”】歴代キャリイの変遷を写真で見る

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