「全裸の銀ピカ飛行機」なぜ無くなった? 「塗装撤廃でメチャ軽量」激強メリットも廃れた理由とは

現代の民間機のデザインは、胴体の全体に塗装が施されていることが一般的ですが、かつては金属の地肌をあえてむき出しにして、胴体全体がギラギラと光っていたものもありました。このデザインはなぜ見かけなくなったのでしょうか。

貨物機とかもだいたい「白ベース」

 現代の民間機の機体デザインは、胴体のほとんど全体に塗装が施されていることが一般的です。その一方で、かつてのJAL(日本航空)の貨物機やアメリカン航空機など、金属の地肌をむき出しにした状態で、胴体全体がギラギラと光るデザイン「ポリッシュドスキン」もありました。どのような効果があり、なぜ近年見かけなくなったのでしょうか。

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JALカーゴの初代ボーイング747F「ポリッシュドスキン」機、機番はJA8180(画像:contri[CC BY-SA〈https://bit.ly/34rszgG〉])

 通常、旅客機はもちろん、それほど美観を重視しない貨物機などでデザインが“ほぼない”機体ですら、白いベースカラーだけは機体に施されています。

 そもそも旅客機の胴体はアルミ合金や強化繊維プラスチックでできており、地の色は白ではありません。飛行機の塗装を施す大きな目的は、機体を腐食から保護すること。また、ドアの枠や非常口の位置など航空法で定められた表示を行う役割もあるとされています。

 また、白ベースデザインが多くを占める理由については、安心感や清潔感を与える色として、機体塗装でも好まれやすいほか、コスト面でも有利とされています。

 そのようななかで一部航空会社で採用されてきた「ポリッシュドスキン」。JALによると、「ジャンボ機」ことボーイング747の場合、胴体表面に使用される塗料の重さは約150kgといいます。「ポリッシュドスキン」を採用することで、その分機体が軽くなり、これにより1年間で1機あたり4万リットル、ドラム缶だと約200缶分に相当する燃料を節約できるとされています。

 ただ、これが現代の機体塗装における主流とはなりませんでした。

【写真】ナニコレ…これが「あまりにギンギラギンを極めた」機体デザインです

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