「こいつバケモノだ!!」クルマ好き興奮!? ディーゼル特急の「エンジン」を自動車っぽく語ってみたらスゴかった!

エンジンを搭載して非電化区間を走る気動車。中でも速達性が求められる特急列車は、高出力エンジンが搭載されています。そのパワーアップの歴史を、クルマ好きからの視点を入れてまとめてみました。

フェラーリ的なパフォーマンスを求めるなかれ

 とはいえ、鉄道車両はクルマよりもはるかに重いです。例えば最高出力1000馬力を誇るスーパースポーツカー「フェラーリ SF90 ストラダーレ」は、0-100km/h加速2.5秒で走り切りますが、鉄道車両ではこのようなデータは生まれません。

 一方、先ほど記したキハ261系「スーパー宗谷」用0番台車の自重は4両編成で約171t、編成出力は3220馬力あるため、クルマの速さの指標のひとつであるパワーウェイトレシオを計算すると約53kg/psとなります。参考までに、一般的なクルマで車重1.5t・最高出力150psの場合、パワーウェイトレシオは10kg/ps、車重11t・最高出力360馬力の大型トラックでは30.5kg/psとなります。

 この数値を見ると53kg/psという数値は大したことがないように見えますが、キハ80系4両編成(両端はキハ82形)のパワーウェイトレシオは158kg/psでしたから、その発展ぶりには目を見張ります。1車両あたりの出力が920馬力(!)あるのも、やはり驚異的です。

 参考までに蒸気機関車のD51形は1400馬力、ディーゼル機関車のDD51は2200馬力、電気機関車のEF65形は約3400馬力(2550kW)なので、編成出力3220馬力の凄さがわかるかと思います。

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宗谷本線の特急「スーパー宗谷」としてデビューしたキハ261系。最高速度130km/h運転を実現したが、のちに120km/hに引き下げられ、車体傾斜装置の使用も停止された(画像:写真AC)。

※ ※ ※

 実際これらのハイパワー特急型気動車に乗車すると、駅から出発する際、そしてある程度速度が乗った状態からでも、驚くほど目覚しい加速を見せます。そして、その時発生する大排気量・高出力ディーゼルエンジンの力強い唸り音は、乗りもの好きの心を揺さぶるものがあります。それは、クルマを趣味にする人にも、きっとあてはまるのではないかと思います。

【了】

【ブゥゥオォォォォォォォォーン!!!!!】クルマ好きが唸る「エンジン超スゴい」特急車両たち(写真で見る)

Writer:

1971年生まれの自動車・鉄道系イラストレーター/ライター。雑誌、WEB媒体で連載を多く持つ。コピックマーカーで描くアナログイラストを得意とする。クルマは商用車や実用車、鉄道ではナローゲージや貨物、通勤電車、路面電車、地方私鉄などを好む。

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コメント

1件のコメント

  1. 展示してある気動車用エンジンを見たことがありますが、馬力どうのこうのもさることながら、排気タービン付近をウォータージャケットで冷やしているのにびっくりしました。熱効率的にはただの無駄ですが、線路脇の草がなびいても火がつかないように、といった理由のはずです。そういう車とは違った制約の下で得られているパフォーマンスということが伝わると、より「車好き」にも刺さるのでは、と思いました。

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