累計1500万台達成のスバル水平対向エンジン その原点は航空機に

生産累計1500万台を達成し、スバルの自動車の大きな特徴になっている「水平対向エンジン」。その開発の原点は、かつて「零戦」などに搭載された航空用エンジンにありました。

ほとんど無かったエンジンのノウハウ

 去る2015年2月17日。富士重工の自動車ブランド「スバル(SUBARU)」は、水平対向エンジンの生産累計が1500万台に達成したことを発表しました。「水平対向エンジン」はシリンダーを左右対称に、対抗する形で配置したエンジンです。

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現行型「レガシィB4」や「レガシィアウトバック」に採用されているFB25型水平対向エンジン(提供:スバル)。

 スバルは「WRC(ワールドラリーカー)」をはじめにスポーツ分野でも目覚ましい成果を上げていることで知られますが、そのエンジン開発の原点は、かつての「零戦」などに搭載された航空用エンジンにありました。

 戦前、富士重工は「中島飛行機」と呼ばれる航空機メーカーで、陸軍の一式戦闘機「隼」、二式単座戦闘機「鍾馗」、四式戦闘機「疾風」など名機を多数、世に送り出しました。また海軍の三菱「零戦」も、半数以上が中島飛行機によってライセンス生産されています。

 これら戦闘機の心臓部は全て、中島飛行機製の空冷星形レシプロエンジンであり、中島飛行機は「東洋最大」の航空機メーカーとして事実上、日本の航空軍事を支える存在でした。

 中島飛行機は1917(大正6)年、元海軍の技官であった中島知久平を創始者とし、誕生します。しかし当時の会社は、わずか5~6名しか技師が在籍しない小さな町工場。そのうえ、当時の日本は航空技術においてヨーロッパに大きく遅れを取る後進国であり、中島飛行機もエンジンや機体の開発ノウハウがほとんど無い状態でした。

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コメント

13件のコメント

  1. 武蔵の専英志世師、身体をイタワリくれぐれもご自愛ください

  2. 誉エンジンは、冷却フィンをシリンダーとは違う金属で植え込むというような極めて細かい細工もされていたようですよ。でもある陸軍航空部隊では、ある整備将校が実施した計画的なメンテナンスにより稼働率が70〜80%達成されていたそうですよ。どんな性能のよいものでも、的確なメンテナンスが必要な事がわかります。なかなか気が付かない事ですよね。

  3. WRC

  4. WRCは「ワールドラリーカー」ではなく「WORLD RALLY CHAMPIONSHIP」です。

    なにも取材せずいろんな記事を斜め読みして上っ面をなでただけなんでしょうね

    WRCを戦っておられる方々や、スバルの方々に失礼だよ。

    • あのね?WRCのカテゴライズの一部に市販車からの改造範囲を大幅に拡大したWRCarって言われるのがあったんですよ?

      その程度の知識しか持ち合わせていないのに失礼とか言う方が失礼ってもんです。

      思っても書き込んだりしなければ恥をかかずに済んだのにね。

    • モータースポーツジャーナリストの皆さんの認識は、かびらまるさんと一緒だと思いますよ。WorldRallyCarはたいてい「WRカー」と略されてるかと。

      ま、両名さまとも「航空軍事評論家」にクルマネタでツッコミ入れてもかわいそう。航空や軍事でつっこんであげてください。

  5. 航空機のエンジン技術を生かした水平対向エンジンの凄さを初代スバル1000で実感しました、それは高所での実力です 当時の国産車は1000メートル以上の高所では出力が極端に落ちてしまいました、

    初代スバル1000で志賀高原ルート(当時は未舗装)にドライブに行った時での出来事でした前方を三菱ウイルスジープが喘ぎながら登って居ましたがそのジープを軽々追い越し丸池で休憩し20分後にジープが到着しそのドライバーが感心し外車かと聞かれスバルですと自慢して水平対向エンジンを見せ溜飲を下げたものです、その一年後に会社の初代マークⅡで同じコースをドライブしましたがギヤーは2又はローでしか登れませんでした(スバル1000は3ギヤでした)只欠点はボデイがもろかったです、

  6. 本当の理由は、試作車から量産車に移行する計画であったP1開発において富士重工と姉妹社である富士精密からエンジン供給を受ける予定だったが、富士精密と合併したプリンス自動車の株主会社であるブリヂストン会長の石橋正二郎氏の意向で富士重工側がオカモト護謨製のオカモトタイヤをメインで使用するのを懸念した結果、富士重工にエンジン供給を妨げたのではないかとの説があります。

    また、水平対向エンジンを使いはじめた理由は、P1計画でエンジンの供給が絶たれ暗礁に乗り上げた時期に、エンジンを自社開発を迫られた結果、ちょうどいいタイミングで愛知機械工業のジャイアントが搭載していた水平対向エンジンの技術者大勢が、ジャイアント販売不振により、ごっそり愛知機械工業から退社した後に、富士重工が引き入れて、ジャイアントと同様の設計で水平対向エンジンを作らせたのが始まりです。ですので水平対向エンジンはスバルオリジナルではなく他社の技術の無断流用かと考えます。

    のちに改良されスバル1000に搭載され、同社の資金力不足と開発力にイノベーションが起こせなかった重工系の体質により、普通車では水平対向エンジンしか生産できなったことが、現在ではオリジナルに展開していることが幸いとなった結果です。

    • 愛知機械も元は航空機メーカー(流星艦爆とか作ってた)なんで、とりあえずタイトルの「その原点は航空機に」は奇跡的にセーフかと。

  7. 栄エンジンは米P&W社の「ツインワスプ・ジュニア」のほとんど丸パクリコピーエンジンですよ。シリンダーのボアとストロークはわずかに変更してますが。実際の設計変更もP&W社の派遣技師がやったと聞いていますが。

  8. 初代スバル1000は航空機エンジンの特徴を生かし2000m級の高所でその威力を発揮しそれの加え乗用車では初めての前輪駆動は当時の未舗装が多い道路や雪道で他車を圧倒しました、

    この体感は志賀高原ルートで実感しました。

    参考-その時三菱ウイリスジープやトヨタの初代マークⅡではまだ高所ではエンジンの出力不足で問題になりませんでした。

  9. 誉発動機を「欲張った性能を求めた結果、故障が頻発する気むずかしいエンジン」と説明するのならば、100オクタンガソリン使用が前提で完成させたのに、92オクタンに変更されたこと、戦争により特殊金属が使えなくなり、代用品を使ったため信頼性が低下したことについて言及すべきでは。

    少なくとも、完成させるまで大きなトラブルもなく要求性能を満たしており、トラブルが頻発すようになったのは、上記の理由によるものと思ったのですが?

    • 確かにこの記事、誉に冷たいかな。

      栄は日本が世界に追い付いたエンジンで、誉は世界を追い越したエンジンだと思う。実際、終戦後に米軍が四式戦(疾風、誉エンジン搭載)を整備してテストしたら、素晴らしい飛行性能を示して米軍を驚かせたらしい。

      誉が量産実戦配備された頃の日本は敗色濃厚で、燃料材料加工整備さらには搭乗員の全てが質も量も不足してた上に、高性能機は完成しても本土決戦用に温存されたりしたから、栄ほど製造数も多くないし活躍できなかったのは仕方がない。

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