県境の橋の“破滅的な渋滞”緩和せず 「三郷流山橋有料道路」開通1年 むしろ悪化も!? 利用促進の秘策「IKEA割引」
埼玉県と千葉県は2024年12月24日、県境の江戸川に整備した「三郷流山橋有料道路」について、開通から約1年後の整備効果を揃って発表しました。
渋滞長が一部伸びてる…?
流山橋前後の渋滞状況の変化は次の通り。
【千葉側】流山八丁目交差点(橋の東側)を先頭に
●野田方面の最大渋滞長
・平日 開通前780m→開通後120m
・休日 開通前290m→開通後410m
●南流山駅方面の最大渋滞長
・平日 開通前380m→開通後130m
・休日 開通前500m→開通後190m
●松戸方面の最大渋滞長
・平日 開通前280m→開通後200m
・休日 開通前350m→開通後70m
【埼玉側】
●三郷駅北口交差点(橋の西側)の最大渋滞長
・平日 埼玉県←千葉県夕方の通勤時間帯/開通前1500m→開通後1130m
・休日 埼玉県←千葉県夕方の通勤時間帯/開通前1150m→開通後1230m
●三郷三丁目交差点(上の交差点の西隣)の最大渋滞長
・平日 埼玉県→千葉県朝の通勤時間帯/開通前600m→開通後120m
・休日 埼玉県→千葉県夕方の通勤時間帯/開通前320m→開通後50m
※開通前調査は2020年8月、開通後調査は2024年12月。
このように、平日は一定の渋滞緩和効果が認められつつも、休日はむしろ開通前よりも渋滞長が伸びているケースがあることも分かりました。
一方で、新三郷駅付近と、流山おおたかの森駅付近を移動する場合、三郷流山橋有料道路を経由すれば、流山経由より「最大38分短縮できる」とアピールしています。
両県は利用促進の一環として、「IKEA新三郷」にて家具雑貨を2000円以上購入した場合、通行券等をレジで提示すると500円割引するキャンペーンも行っています(2025年8月末日まで)。
なお、三郷流山有料道路は「ETC GO」という簡易的なETCシステムを導入していますが、対応するカードは現時点でもダイナーズクラブとイオンETC専用カードのみで、多くの人がETCを使えない状況です。
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