東北の一大勢力にメス!? ローカル線でおなじみ「白いキハ」100系・110系 勢力図塗り替わるか ていうか「何が違うんですか!?」

JR東日本は2025年下期から、高崎・盛岡エリアへ新型車両としてHB-E220系を投入すると発表しました。同社のローカル線ではキハ100系やキハ110系が使われていますが、いよいよ置き換えが始まりそうです。

年度中にも置き換えが始まる

 JR東日本は2025年度下期、新型ハイブリッド気動車のHB-E220系を、高崎エリアの八高線や盛岡エリアの釜石線などに投入する予定です。これにより、八高線や釜石線などで使用されているキハ110系気動車が置き換えられるものと予想されます。

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JR東日本各地のローカル線で使用されているキハ110系。初期の車両では出入口の扉にプラグドアを使用している(2022年10月、柴田東吾撮影)。

 HB-E220系では、ディーゼルハイブリッドシステムを採用する予定です。このシステムは、ディーゼルエンジンによって発電された電力と、蓄電池に充電した電力を組み合わせて走行する仕組みです。また、ブレーキの際にエネルギーを回収して蓄電池に充電することで、環境負荷の少ない車両を目指しています。

 一方で現行のキハ100系気動車やキハ110系はディーゼルエンジンを動力として走行し、ローカル線で使用される車両では一般的な構造です。JR東日本では東北地方を中心に、ローカル線向けの車両として1990(平成2)年に運行開始しました。2025年1月現在で、北は青森県から南は埼玉県まで、各地の路線で見ることができます。

 キハ100系・キハ110系では、軽い車体に高出力のディーゼルエンジンを搭載したことで、加速性能や登坂性能が格段に向上してスピードアップに貢献したほか、投入当時は車両の冷房化が完了していない路線もあったため、冷房化の促進にも寄与しています。

 ところでキハ100系とキハ110系は先頭部のデザインこそ同じで、一見同じに見える車両ですが、どのような違いがあるのでしょうか。

なんと6両編成! 大増結したキハ100系(写真を見る)

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