速達性なし!? 珍しい「普通列車より遅い急行」に乗ってみた “食堂車”で沿線グルメに舌鼓

岐阜県の恵那~明智間を結ぶ明知鉄道は、急勾配や急カーブをレストラン列車がゆっくり走ります。料理に舌鼓を打ちつつ、特色溢れる駅や沿線を紹介します。

明智?明知? どっちが正解?

 現在の明知鉄道は、1985(昭和60)年に国鉄明知線を第3セクター鉄道「明知鉄道」に転換したもので、この際に町名に合わせて明知駅を「明智駅」に改名しています。なお、1934(昭和9)年の開業時は「明知町」だったのですが、1954(昭和29)年に静波村と合併して明智町となり、2004(平成16)年の「平成の大合併」で恵那市明智町となり現在に至ります。

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「きのこ列車」での料理(安藤昌季撮影)

 厳しい地形だけではありません。明知鉄道は、地方鉄道で多く見られる観光レストラン列車において先駆者と言うべき存在で、1987(昭和62)年には「寒天列車」を運行しています。

「寒天列車」は、大正元年から100周年となる2011(平成23)年、急行「大正ロマン号」へと進化しました。明智駅が最寄りで、大正時代の町並みを再現した「日本大正村」にちなんだネーミングで、明智行きの「大正ロマン1号」には、料理を提供する予約制の食堂車が連結され、時刻表にも「和食堂車マーク」がついています。メニューは季節によって異なりますが、「懐石料理 寒天列車」「じねんじょ列車」「きのこ列車」を中心に、「冷酒列車」「枡酒列車」「おばあちゃんのお弁当列車」も運行されています。

 なお急行列車ではありますが、乗ることを目的とした列車なので、所要時間は普通列車より6分長く、速達性はありません。

 筆者(安藤昌季:乗りものライター)は2024年秋、恵那駅12時25分発の「大正ロマン1号」の「きのこ列車」に乗車しました。この食堂車は珍しいことに、予約が7名以上ある場合は平日でも連結されます。当日は団体が入り、24名が利用していました。

すごい坂! 「勾配日本一」駅を見る(写真)

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