速達性なし!? 珍しい「普通列車より遅い急行」に乗ってみた “食堂車”で沿線グルメに舌鼓

岐阜県の恵那~明智間を結ぶ明知鉄道は、急勾配や急カーブをレストラン列車がゆっくり走ります。料理に舌鼓を打ちつつ、特色溢れる駅や沿線を紹介します。

レストラン列車のパイオニア 出てきた料理に舌鼓

 JR中央本線 恵那駅のホームが一部切り欠けとなっており、明知鉄道の列車はそこを発着します。大きなヘッドマークを付けた「大正ロマン1号」が入線してきますが、4両の長い編成がホームに収まりません。先頭車両へは2両目から乗車することになります。

Large 20250302 01

拡大画像

2008年に開業した極楽駅。待合所が特徴的だ(安藤昌季撮影)

 料理はきのこ小鉢3種、土瓶蒸し、天ぷら、鮎の甘露煮、きのこの炊き込みご飯、果物などと品数が多く、郷土料理も相まって個性豊かです。

 ウリであるきのこ料理は、土瓶蒸しに松茸が入っているほか、あみ茸やろうじ茸など、珍しいきのこも使われていました。地域の名産である寒天料理も食感が楽しく、さすがレストラン列車の老舗と思える味です。

 さて、「大正ロマン1号」は前出の飯沼駅をゆっくりと通過しました。12時51分には、2008(平成20)年開業の極楽駅に停車。明知鉄道で最も新しい駅で、近くにある極楽寺にちなんだ駅名です。入場券が縁起物として売れているそうです。

 ただ開業後、「極楽らしさが足りない」という理由で2019(平成31)年に改修されています。そのため、筋斗雲をモチーフとしたレリーフのある待合所や、待合室内の地蔵菩薩像など、なんとも極楽らしさが強調された駅になっています。

 寒天資料館を併設するレストラン「かんてんかん」が入る山岡駅などを過ぎ、13時19分に明智駅へ。ここには国鉄C12形蒸気機関車と車掌車が置かれており、構内をSL運転体験で往復することもできます。

 終点で急行「大正ロマン号」の乗客は、一部が観光バスに、一部が「日本大正村」に分散していきました。25.1kmの明知鉄道は、列車にも沿線にも見どころが豊富です。

すごい坂! 「勾配日本一」駅を見る(写真)

Writer:

ゲーム雑誌でゲームデザインをした経験を活かして、鉄道会社のキャラクター企画に携わるうちに、乗りものや歴史、ミリタリーの記事も書くようになった乗りものライター。著書『日本全国2万3997.8キロイラストルポ乗り歩き』など、イラスト多めで、一般人にもわかりやすい乗りもの本が持ち味。

最新記事

コメント

記事ランキング

  1. 家族が「SSSS航空券」を引き当ててしまった…! 乗る前から“異変” 保安検査員も「Oh…」 誰でも起こり得る“緊迫の一部始終”
  2. ロシア軍の爆撃機が「真っ逆さまに墜落」 地上に激突する瞬間を捉えた映像が公開 “巨大な黒煙”が立ち上る
  3. “まるで高速”な無料バイパス「全線4車線化」へ変貌開始! 一部の上下線分離まもなく 対面通行を解消 国道8号
  4. 飛行中の「日の丸特別機」に粋なサプライズ! 天皇皇后両陛下を“最新ステルス戦闘機”がお出迎え
  5. 「危なすぎる!」阪神高速“中の人”がブチギレ!? “衝撃動画”とともに呼びかける「ドライバーが守るべき3つのこと」とは
  1. 家族が「SSSS航空券」を引き当ててしまった…! 乗る前から“異変” 保安検査員も「Oh…」 誰でも起こり得る“緊迫の一部始終”
  2. あと1年足らずで「現金でバス乗れなくなります」 全路線“完全キャッシュレス化”疑問に応えるサイト開設 京王バス
  3. ETCの手前で「ガシャン!」高速入口に吊るされた「黄色い鎖」の正体は? 傷つく覚悟で“あえてぶつける”超アナログな理由
  4. ロシア軍の爆撃機が「真っ逆さまに墜落」 地上に激突する瞬間を捉えた映像が公開 “巨大な黒煙”が立ち上る
  5. 「“再有料化”でいいから4車線化して」→普通車280円になって1年 利用者負担で勝ち取った“効果”あきらかに 八木山バイパス