「戦場にトイレを投下した!?」ネタを本気でやってしまった! 米軍の傑作攻撃機A-1「スカイレイダー」とは

第2次世界大戦終戦直前の1945(昭和20)年、のちに傑作機へと昇華する単発レシプロ攻撃機が初飛行しました。A-1「スカイレイダー」と名付けられた同機は後に様々なモノを吊り下げ敵地へ落としました。

増えすぎた専門機体を統合した「なんでも屋」

 2025年2月27日、アメリカ空軍特殊作戦コマンド(AFSOC)は最新機体であるOA-1Kの正式名称を「スカイレイダーII」とすることを発表しました。この愛称は、アメリカ軍史上でも卓越した性能を発揮したA-1「スカイレイダー」から受け継いだ名前となります。命名に際しAFSOCのプレスリリースでもことさら特別視して扱っていたこの名前、先代はどんな功績を残したのでしょうか。

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A-1「スカイレイダー」(画像:アメリカ海軍)

 第二次世界大戦終結直前の1945年3月18日、のちに様々な逸話を残すことになる、単発レシプロ攻撃機A-1「スカイレイダー」が初飛行します。同機は元々、増えすぎた軍用機の機種を統合する目的で誕生しました。

 ふたつの世界大戦にかけて軍用機は、戦闘機、攻撃機、雷撃機、急降下爆撃機、夜間戦闘機といったように、任務ごとの専門性に特化した様々な機体が開発・運用されていました。陸上機であれば、まだそれほど問題はなかったものの、格納庫容積や飛行甲板の広さに制限のある空母艦載機となるとハナシは変わってきます。

 あまりにも機種が増えると、様々な用途の航空機を少数ずつ載せる羽目になります。そこで、第2次世界大戦中、日米の海軍関係者はともに魚雷攻撃を専門に行う雷撃機と、急降下などで爆弾攻撃を行う艦上爆撃機を一機種に統合しようと考えるようになります。その際、アメリカ海軍が雷撃と爆撃を両方できる機体として開発したのが、XBT2D 「ドーントレスII」、のちのA-1「スカイレイダー」でした。画期的だったのが、爆弾や魚雷は全て機体外部のハードポイントに搭載する形式をとったことです。

 同機の最大の特徴は、単発のレシプロ機には類を見ない兵器搭載量(ペイロード)の高さでした。最大搭載量は3130kgにも達し、これは同じコンセプトで開発された旧日本海軍の「流星」が800kgであるのと比べ4倍近くもある数値です。当時としては単発攻撃機としては画期的で、4発大型爆弾機のB-17にも迫るものでした。

 そうした大容量を実現したのは、前述のハードポイントに加え、単発単座機としてはかなり巨体でありながら軽量な点、さらに、当時最も強力なエンジンのひとつだったライトR-3350「サイクロン」を搭載したからこそだったといえるでしょう。

 搭載可能な武装も航空魚雷、2000ポンド(908kg)大型爆弾、小型爆弾、ロケット弾と、対地・対艦攻撃に必要なものが一通りそろっていました。加えて戦後にはナパーム弾やガンポットを搭載した例もあります。

【間違いない、便器だ…】これが、「スカイレイダー」の吊り下げられたトイレ爆弾? です(写真)

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