なぜ最近の軽トラは個性ない? 昔は百花繚乱のディープな世界「農道のポルシェ」と呼ばれた車体をご存じか

2025年現在、国内で販売される軽トラックはOEM車が主流となり、実質的にはスズキ「キャリィ」とダイハツ「ハイゼットトラック」の2車種しかありません。しかし、かつては各社が独自設計による個性的な軽トラックを製造・販売していました。

「農道のNSX」と呼ばれた軽トラ

 ホンダや三菱、マツダなどもオリジナリティあふれる軽トラックを長年にわたって造っていました。

・ホンダ「アクティトラック」

 1977~2021年にかけて4世代にわたって生産・販売されたホンダ「アクティトラック」は、「農道のNSX」の通り名でユーザーから親しまれていました。

 通り名の由来となったのが、クラス唯一のミッドシップレイアウトと2代目以降に搭載されたE05/07シリーズ直列3気筒SOHCエンジンの組み合わせで、優れた操縦性と旋回性、ホンダらしく高回転までスムーズに回るE05/07シリーズ直列3気筒SOHCエンジンによって、まるでスポーツカーを運転しているかのようです。こうした独特のキャラクターから多くのファンに愛された「アクティトラック」ですが、販売台数の減少から消滅。現在ではホンダのラインナップから軽トラックはなくなっています。

・三菱「ミニキャブトラック」

 三菱は1966~2014年(BEVのMiEVトラックは2017年まで)にかけて6世代に渡って自社設計の「ミニキャブトラック」を生産・販売していました。質実剛健な三菱のクルマ作りは軽トラにも如何なく発揮されており、耐久性の高さがユーザーから支持されていました。

 1999年に登場した6代目では前面衝突安全基準をクリアするためにセミキャブオーバー型となりましたが、小回り性を重視して軽バンと比べてホイールベースを短縮した点が特徴です。なお、三菱は一時期「ミニキャブトラック」を「クリッパー」の名称で日産へOEM供給していました。

・マツダ「ポーターキャブ」

 マツダでは、かつて軽ピックアップトラックの「ポーターキャブ」を販売していましたが、1969年にフルモデルチェンジした際にキャブオーバー型へと変更。こうして生まれた2代目が軽トラ仕様の「ポーターキャブ」です。

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ホンダ「T360」(左)と、2018年に登場した「アクティトラック」の最終限定車「スピリットカラースタイル」(右)。2025年3月現在、ホンダは自社ラインナップに軽トラックを持ってはいないが、同社初の市販四輪車は軽トラックだった(画像:ホンダ)。

 2代目の特筆すべきところは、心臓部を当初の360cc直列2気筒空冷2サイクルエンジンから、水冷化と550ccへの排気量拡大を経て、三菱製直列2気筒水冷4サイクルエンジンへ換装するなど、適時改良を施しながら、20年という長きにわたって生産し続けた長寿モデルであるという点でしょう。

 基礎設計が古いことから、軽トラに必須の4WDモデルや、AT搭載などは生産終了まで設定されませんでしたが、丸型ヘッドランプの愛くるしいマスクから、希少な「マツダ製軽トラ」として長年にわたり多くの人に愛されていました。

【画像】これが20年間モデルチェンジしなかった軽トラです

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コメント

1件のコメント

  1. スズキの軽トラはキャリィではなく、キャリイではないですか?イが大文字です。エブリィもエブリイですね。重箱の隅な話ですけど(^^; ホンダの軽トラ乗った事が有りますが、運転するのが楽しくなる車でした。

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