ホンダの「軍用車か何か?」 まさかのジムニー対抗馬!? いまや超高値な希代の珍車「バモスホンダ」とは

ホンダの独創的なクルマ、「バモスホンダ」。ドアを持たないオープンカー式の軽トラックモデルで、見た目では小さな軍用車のようです。それでいて、ホンダらしい遊び心も詰まっていました。

ジムニーの約半年後に登場したバモスホンダ

 1970(昭和45)年10月、ホンダから独創的なクルマが発売されました。その名も「バモスホンダ」。ドアを持たないオープンカー式の軽トラックモデルは、小さな軍用車のようにも見えました。

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1970~1973年までの短い生産期間だったものの、その独創性から今なおコアな人気を誇る「バモス・ホンダ」(2024年、松田義人撮影)。

 しかし同年の春、スズキからは超画期的な軽四駆「ジムニー」が発売されていました。日本の険しい山岳エリアや積雪地域でも、四駆を生かしてどんどん入っていける構造で絶大な支持を得て、今日まで続くロングセラーとなっています。

 バモスホンダはジムニー登場の約半年後に、ジムニーと似たような実用性やレジャー性をウリに登場したわけですが、四駆モデルが存在せず、その個性的な見た目によってユーザーを限定させてしまう結果となり、わずか3年で生産終了に至りました。

 ただ、この強い個性と遊び心によって、今なおコアな人気を誇っており、中古車市場では250万円オーバーで販売されている例も。筆者個人的にも、旧車の中では「一番乗りたいクルマ」です。

 バモスホンダのボディタイプは1種のみですが、仕様としては2人乗りシートモデルの「バモス2」、4人乗りシートモデルの「バモス4」、荷台部分を幌で覆う「フルホロ」の3種があります。ボディにドアがなく、乗り降りするスペースにガードパイプが装備された姿は、まるでゴルフ場のキャリーカートか遊園地の遊具のようにも感じます。

 また、特に運転席周辺のハンドル、シフト、アクセル周り、計器・スイッチ類は実にシンプルなもので、そして剥き出しです。小さなボディにして、なかなか無骨な1台でもありました。

 なお基本シャーシー、エンジン、サスペンション、フロアバンは、ホンダが先立って生産していたTN360をそのまま流用しています。

 これはあくまでも筆者個人の憶測ですが、ジムニーの登場に衝撃を受けたホンダが「負けてはなるまい」と、在庫のあったTN360の素材をベースに猛ダッシュでボディを作りあげ、ジムニーの約半年後にリリースしたのではないかとも想像してしまいます。

【「ドアの代わり」それかよ!!】ホンダ希代の珍車「バモスホンダ」を写真で見る

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