JR最南端の「たまたま空港アクセス鉄道」は本当に使えるのか? 下りてビックリ“超レトロ駅” 夜間の徒歩移動は“ヤバイっ!”

空港と結ぶアクセス鉄道が、本来想定していなかったローカル線だという場合があります。JR最南端の“空港アクセス鉄道”の最寄り駅の1つから空港へ歩いて向かうと、想定以上のハードな道のりが待ち受けていました。

バスはもうない。歩くか!

 嘉例川駅前には鹿児島交通の嘉例川駅停留所があります。鹿児島空港行きに乗れば11分で着きますが、1日にわずか3本。最終便は16時42分のため、肥薩線で嘉例川駅に17時21分に着いた筆者は間に合いませんでした。

Large 20250503 01

拡大画像

JR肥薩線嘉例川駅を出発するキハ40(大塚圭一郎撮影)

 歩いて約5分の県道56号沿いには嘉例川停留所があり、鹿児島交通の霧島いわさきホテル発鹿児島空港行きのリムジンバスが通ります。しかし、最終便の通過時刻は14時56分です。

 嘉例川駅にはタクシー会社2社の電話番号を書いた貼り紙があり、タクシーを呼ぶことも可能です。もっとも、筆者が予約したのは20時15分発のソラシドエア便のため、タクシーで空港へ向かうと時間をもてあまします。そこで、スマートフォンのグーグルマップを頼りに歩くことにしました。

 駅からまっすぐ行って突き当たりにある、東西に結ぶ道路を右(西)へ向かって進みます。雑木林の中を曲がりくねりながら続く舗装道は、幅が狭く、歩行者と自動車が行き違うのもやっとです。幸いなことにすれ違ったクルマは2台だけでした。

 また、マイカーが主な移動手段となっている地方部だけに、他の歩行者とすれ違うこともありませんでした。ただ、ソラシドエアの小型旅客機ボーイング737が低い空を飛来するのを眺めて「空港に近づいている」との確信を深めました。

【間違いなく日本一!】「最もレトロな空港アクセス駅」と「ヤバイ道のり」(写真)

最新記事

コメント

1件のコメント

  1. 全国各地で熊出没、大怪我被害が多発している昨今、滅多に人も通らないような山道を慣れない観光客が徒歩で行くのは危険ではないでしょうか。文面からも夜間などオススメしない旨は書かれてますが、もし紹介するなら歩けない距離ではないがオススメはしないというスタンスで告知されたほうが良いように感じます。