10年落ちでも100万円超え!?「スバルの軽トラ」個性的すぎて“農道のポルシェ”なる異名も

生産終了から13年が経過してもファンから支持される6代目スバル「サンバー」。スバル最後の独自開発の軽自動車となったモデルのため、今の軽トラにはない個性とメカニズムが詰め込まれており、だからこそ人気を集めるようです。

新たな安全基準に適合するためボディを大型化

 6代目「サンバー」は軽規格が変更された後の1999年1月に発表されました。ライバルとなる他社製の軽ワンボックスバン&ワゴン、軽トラックも衝突安全性を向上させるため、ほぼ同時期にフルモデルチェンジを迎えています。このときに登場した軽自動車は、登録車と同じ水準の衝突安全基準を確保するため、全長を10cm、全幅を8cm拡大するとともに、新たに設計された安全性の高いボディに一新されています。

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2011年にバン・トラック合計1000台限定で販売された「WR BLUE LIMITED」。WRCに参加していたインプレッサWRXと同じ「WRブルー」でペイントされている。

 しかし、そのアプローチはスバルと他社では異なり、ライバルメーカーの軽商用車の多くが車体の前端にタイヤを配置したセミキャブタイプになったのに対し、「サンバー」は数少ないフルキャブタイプを継続。衝突安全基準にはシャシーフレーム構造を進化させた新環状骨格構造を採用することで対応しました。また、全グレードへのSRSエアバッグやABSの採用拡大など、乗員保護やブレーキの強化もこのときに合わせて行われています。

 この「サンバー」の設計は多くのメリットがありました。ライバルのセミキャブタイプの軽商用車はホイールベースが長くなったことで小回りがきかなくなったほか、田んぼや林道などで路面の凹凸や段差を乗り越える際に、車体下面が使えてスタックしやすいという弱点がありました。

 それに対し、「サンバー」は安全性を確保しつつホイールベースの短さを堅持したことで、前出したライバル社の欠点がほぼなかったのです。おまけにフルキャブのようなホイールベースの張り出しもないため、ペダルレイアウトへの干渉もなく足元も広々していました。

 そして、後輪へのトラクションが掛かりやすいRRレイアウトや、スバルのお家芸とも言える悪路や雪道に強い4WDが選べることもメリットでした。加えて、スムーズな4気筒エンジンなどといった従来モデルから引き継いだ長所も相まって、「サンバー」の名声はより一層高まったのです。

【60年以上前か!】これが初代「サンバー」です(写真)

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