就役前の中国最大・最新鋭の空母「福建」韓国との係争海域で発着艦訓練を実施 狙いとは?

就役すれば世界最大の空母になる。

黄海で就役に向けたテストを実施か?

 中国人民解放軍海軍で就役が間近とされる最新鋭空母「福建」が発着艦訓練を行っていたことが、2025年6月9日、韓国の情報筋の話として韓国メディアによって報じられました。

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試験航海を実施する空母「福建」(画像:中国人民解放海軍)

 報道によると、「福建」は、韓国と中国の係争海域である黄海の暫定措置水域(PMZ)で訓練を実施したとのことです。同海域では訓練以前から、中国が観測用の大型ブイを3基追加で設置するなど、活発な動きが見られていました。

 このため「朝鮮日報」では、同訓練の狙いについて「『西海』(韓国における黄海の呼称)の内海化を本格化させるとともに、米国に対して海軍力を誇示する意図があるようだ」と報じています。

 空母「福建」は、中国が建造した3隻目の国産大型空母で、2022年6月に進水しました。各種艤装を終えた後、2024年5月1日に初の試験航海を実施しています。

 同艦の特徴は、従来の中国空母「遼寧」および「山東」がスキージャンプ式の艦載機運用であったのに対し、カタパルト射出による運用を採用しており、飛行甲板は艦首から艦尾までフラットな全通式となっている点です。

 排水量は約8万トンとされており、就役すれば、原子力ではなく通常動力を用いる空母としては世界最大級となる見込みです。また、艦載機を射出するカタパルトには、リニアモーターカーと同様の構造を持つリニアカタパルトが採用されています。これは現在、アメリカ海軍のジェラルド・R・フォード級原子力空母のみに採用されている技術であり、通常動力空母への採用は世界初となります。

 なお、「福建」の就役は2025年中と予想されています。

【画像】かなり巨大! 進水式直後の空母「福建」

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