「駅前大橋ルート」開業後も激変!? 廃止される広電の地上ルート「隣の電停も休止」のワケ 来春には“ぐるぐる回る”

広島電鉄のダイヤ改正により、2025年8月3日に「駅前大橋ルート」が開業します。これに伴って既存の2つの停留場が利用休止となりますが、これは2026年春に開業予定の“さらなる新ルート”のためなのです。どのようなルートなのでしょうか。

市街の主要な電停を網羅する「循環ルート」

 2025年8月3日に行われる広島電鉄のダイヤ改正で、新線「駅前大橋ルート」が開業します。駅ビル内の新しいターミナルが本格運用を開始する一方で、広島駅前の地上乗り場と、そこに至る的場町-広島駅の区間の廃止を国土交通省が7月15日に認可しました。

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市街を走る広電の電車(画像:PIXTA)

 この廃止区間だけでなく、的場町と、その隣の段原一丁目の両停留所も、8月2日をもって一時休止となります。駅前大橋ルートの開通後も広電の改良は続き、2026年春、さらに生まれ変わる見込みです。

 今回開通するのは、広島駅~稲荷町~比治山下間を結ぶ、「駅前大橋ルート」という新系統。従来の路線は、広島駅から猿猴橋町~的場町~段原一丁目を経由して比治山下へと至るルートとなっていましたが、駅前大橋ルートは広島駅から稲荷町を経由し、比治山町交差点で既存線に合流するという新ルートです。

 広島駅の停留場も駅ビル2階へと移設。JRの中央改札口と同一のフロアに停留所を置くことで、乗り換えの時短化とスムーズ化を図ります。駅前大橋ルートは、広島駅から比治山下方面へと最短距離でショートカットしていく経路となり、およそ4分程度の乗車時間短縮が見込まれています。また、稲荷町~比治山下間には「松川町」停留場が新設されます。

 他方、広島駅~的場町の地上区間とともに、的場町と段原一丁目の両停留所も休止となるのは、新ルートの整備に向けた一時的なものなのです。

 それが、2026年春に開業予定の「循環ルート」です。「広電本社前~市役所前~紙屋町東~八丁堀~稲荷町~的場町~段原一丁目~皆実町六丁目」の区間を環状に結ぶ新路線として整備されます。市役所前や八丁堀など、都心部の主要な電停を循環する系統を新たに設けることで、地域の住民や観光客などの利便性を向上させたい考えです。

 循環ルートは原則として既存の線路、電停などの各施設を利用して運行されます。しかし的場町停留場付近の交差点については現在、比治山下方面から稲荷町方面といった方向に、電車が運行できるようには設計されていません。そのため、的場町と段原一丁目の停留場は一時的に利用休止とし、開業までに軌道の新設を行う計画です。

 駅前大橋ルートと循環ルートの整備により、広島駅までの新たな最短ルートができるとともに、市街地周辺の回遊性が格段に向上する見込みです。実際の運行計画などに関しては現時点で発表されていませんが、広電の利用スタイルは大きく変わっていくことになりそうです。

【グルッと回れる!?】これが2026年に開業する「広電新ルート」です(写真で見る)

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