「日本海東北道」全通遠のく 「建設中の2区間」で開通時期繰り下げ 難航&想定外の県境区間

国土交通省東北地方整備局の秋田河川国道事務所と酒田河川国道事務所は、日本海東北道を構成する国道7号「遊佐象潟道路」の一部区間について、開通時期を見直すと発表しました。

遊佐象潟道路の開通時期を見直し

 日本海沿いを縦貫する高速道路の全通がまたも遠のきます。国土交通省東北地方整備局の秋田河川国道事務所と酒田河川国道事務所は2025年9月26日、国道7号「遊佐象潟道路」について、一部区間で開通時期を見直すと発表しました。

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国道7号遊佐象潟道路(画像:国土交通省東北地方整備局秋田河川国道事務所)

 遊佐象潟道路は、山形県遊佐町から秋田県にかほ市までを結ぶ延長17.9kmの国道7号バイパス(自動車専用道路)です。新潟・山形・秋田の日本海沿いを走る日本海東北道の一部を構成します。山形・秋田県境をまたぐ遊佐象潟道路が開通すると、鶴岡市・酒田市から秋田市までが1本の高規格道路でつながります。

 開通時期を見直すのは、山形側の遊佐鳥海IC~吹浦IC(仮称)間2.3kmと、秋田側の小砂川IC(仮称)~象潟IC間7.3kmです。

 このうち遊佐鳥海IC~吹浦IC間は、2026年度の開通を目指していましたが、想定以上の転石が出土。さらにこの転石の多くは大きく、今後も処理に時間を要することから、残る掘削作業が順調に進んだ場合でも、開通は2027年度になる見込みといいます。

 小砂川IC~象潟IC間は、2025年度の開通を目指していましたが、当初想定しなかった硬い岩盤が出現。複数台のブレーカーを投入して掘削を進めていますが、多大な時間と労力を要している状況といいます。そのため残る掘削作業が順調に進んでも、開通は2026年度にずれ込むということです。

 なお、県境部の吹浦IC~小砂川IC間は、2024年7月の大雨で現場が被災し工事に影響が出ているほか、山形側の、史跡としての「鳥海山」を通過する箇所で史跡指定範囲が延長され、追加の調査や設計・施工が必要になりました。

 ここは元々トンネル(函渠)にして史跡を保存する計画でしたが、そのトンネルの上に“山を復元”して保存する計画に。このような状況から、当初は2026年度開通の予定でしたが、現在は予定が白紙となっています。

 なお、日本海側を新潟から秋田まで縦貫する日本海東北道の未開通部は、新潟・山形県境の「朝日温海道路」40.8kmと、ここ「遊佐象潟道路」のみです。朝日温海道路も工事が進められていますが、開通時期はまだ発表されていません。

【あとちょっと!】日本海東北道の未区間を見る(地図と写真)

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