「軽自動車と同じ」は不公平? バイク高速料金“長年の謎”「1車線使うから」は本当か ついに見直しへ

バイクの高速料金が軽自動車と同じなのはナゼか。車重もサイズも小さいのに、背景には「昭和の事情」がありました。いよいよ見直しが始まったこの問題の核心とは、いったい何でしょうか。

「前提」が崩れた現代 ついに見直しへ

 こうした背景から、現在、国土交通省の「道路料金のあり方に関する有識者検討会」で本格的な見直しが進んでいます。2024年2月の中間整理では、現行の5車種区分を最大13区分に細分化し、その中で「自動二輪」を「軽乗用」から分離・独立させる案が提示されました。

 本格見直しに先立ち、ライダーの負担軽減策として、ETC利用を条件に期間限定・事前申込制の定率割引(最大半額)が実施されるなど、暫定的な施策もあります。

 ただし、見直しには課題もあります。高速道路会社は、バイク料金を引き下げた場合の減収分をどう補うかを懸念しています。

 国も「軽自動車等」のうちバイクが何%を占めるかという正確な走行台数データを十分に把握しておらず、減収額が不明確なまま議論が進んでいるのが実情です。

 海外では、フランスやイタリアでバイク料金が概ね乗用車の半額~3分の2程度に設定されている例もあり、日本の料金体系が国際的に見ても特殊であったといえるでしょう。

 とはいえ、長年の「謎」とされてきた料金体系が、現代の実情に合わせて変わる日が近づいていることは間違いありません。ライダーにとっての「朗報」が聞ける日はいつ来るのでしょうか。

【見たことある?】これがバイク用ETC車載器です(写真)

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コメント

4件のコメント

  1. 謎でもなんでもなく利権を失いたくないだけ

    公平性なんてかけらもない高市政権で是正されることを期待する

  2. 道路を維持管理するのにお金がかかるのはわかりますが、高速料金高い割には、道路の凸凹はすぐには直らないし。支出が不透明過ぎます。少子化が進んでいる中、1人1人が車やバイクを持てるように税金を安くし、道路利用料金を下げないとますます、所有者が少なくなり、いろんな分野に支障が出ると思います。

  3. 乗用車は500Kg毎に重量比例でいい

  4. つか、この説明だと逆に軽自動車が優遇されてる理由が分からん。バイクに「安全走行のためには1台分の車線を必要とする」とか言うのなら、軽自動車も普通自動車と同じ程度に車線を必要とするのだから普通自動車料金でないとおかしいのでは?

    当時より軽自動車は大型化してるし、普通自動車との差も小さくなってる。軽自動車を普通自動車と同じ料金にして、バイクは普通自動車の半額にすれば財政面でも解決するんじゃね?これなら財源確保出来るし、我々バイク乗りは納得の額まで安くなってWin-Winだろw