傑作戦闘機 F-104「スターファイター」→空自退役後“レアな第2の任務”に!? その経緯とは
かつての航空自衛隊の主力戦闘機F-104「スターファイター」は、空自から退役後、珍しい“第2の人生”を送った機体が存在します。どういったものなのでしょうか。
日本製戦闘機としては珍しい「第2の“お勤め”」とは
一方、お隣の台湾においてもF-104 は1960年代より合計282機のF-104を使用してきました。それらはアメリカのロッキード社とカナダのカナディア社で製造されたF-104Gが中心でしたが。1980年代に増備された機体は西ドイツ、ベルギー、デンマーク空軍で退役した中古機に加え、航空自衛隊からアメリカに返却された機体が含まれていたのです。
元自衛隊の機体としては単座のF-104Jが31機、複座のF-104DJが6機、1987年から1988年にかけて台湾空軍に引き渡されています。それらの機体は1999年までに退役しているので、台湾空軍で約10年間にわたっての第2の“お勤め”を果たしたことになります。
台湾空軍で使用された複座のF-104DJはロッキード社で製造されたものを国内で再組立てした機体ですが、単座のF-104Jは日本の三菱重工がライセンス生産したものです。日本から直接輸出されたものではありませんが、日本で製造された戦闘機が海外の空軍で使用された珍しいケースといえます。
尚、台湾の岡山市にある航空教育展示館では台湾空軍で使用されていた単座型のF-104Gと複座型のF-104Dが展示されています。そのうちのF-104G”4344”号機はカナディア社製のF-104Gで、1967年1月13日、中国空軍のJ-6(MiG-19)戦闘機をAIM-9B「サイドワインダー」空対空ミサイルで撃墜した記録を持つ、いわゆる”ミグキラー”です。
Writer: 細谷泰正(航空評論家/元AOPA JAPAN理事)
航空評論家、各国の航空行政、航空機研究が専門。日本オーナーパイロット協会(AOPA-JAPAN)元理事





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