「約80年ぶりの新型車両」に現地の反応は? 仙台のJR線でついにデビュー “首都圏から来た先輩”はいつまでいる!?

JR仙石線で新型車両のE131系800番代が営業運転を始めました。新車が仙石線に導入されるのは約80年ぶりです。早速、あおば通りまで乗車してみました。

実際に乗車してみると

 仙石線のE131系800番代は、2025年12月時点で「N編成」として5本が導入されています。運用開始当日に使用されたのはN1~N3編成の3本でした。このうちN1・N2編成は日中も走り、N3編成は朝と夕方に運用されています。

 仙台市内の苦竹→あおば通間でE131系800番代に乗車してみると、平日の日中にもかかわらず、沿線の各駅ではE131系800番代を撮影するファンの姿が見られました。

 仙石線は名前の通り仙台と石巻を結ぶ路線ですが、仙台周辺の市街地側の区間で多くの利用があります。仙台に向かって乗客が増えていくという流れで、あおば通行きの列車が苦竹駅に到着する時点では座席が埋まり、立席の乗客も数多く見受けられました。

 E131系は205系より座席の幅が拡大され、座席自体も座り心地が良くなっています。また、座席を仕切る縦の手すりが増えたことと座面が1人ずつ分割されているため、205系より座る位置が明確になっています。205系は7人掛けの座席に5~6人が座るような使われ方でしたが、E131系は7人掛けの座席に7人が収まり、整然とした印象を受けました。

 仙台に到着すると大勢の乗客が降り、ここでようやく青色や赤色(優先席)の座席が現れます。205系とは内装や優先席以外の座席の色が異なりますが、車内が混み合っていると違いに気付かないのかもしれません。

 終点のあおば通に到着した列車は折り返し石巻行きとなり、再び大勢の乗客が乗り込んで来ました。折り返しの作業に当たる乗務員が、運転台にあるモニタ画面の操作に手間取っている様子も見受けられました。

 ホームでは撮影をしているファンがいることもあって、一般の利用者も電車が変わったことに気付いている様子でしたが、概してリアクションが薄い印象を受けました。良く言えば、運用初日にしてすでに馴染んでいるのかもしれません。

 E131系800番代は、2026年春頃までに4両編成14本(56両)が導入され、その後、仙石線でE131系を使用したワンマン運転が始まる予定です。これにより、仙石線の205系が置き換えられる見込みで、E131系と205系が仙石線で仲良く走っている風景は短期間で見納めとなるのかもしれません。

【仙石線に新車!】ワンマン仕様「新型車両」の車内と運転台を見る(写真)

Writer:

1974年東京都生まれ。大学の電気工学科を卒業後、信号機器メーカー、鉄道会社勤務等を経て、現在フリー。JR線の2度目の「乗りつぶし」に挑戦するも、九州南部を残して頓挫、飛行機の趣味は某ハイジャック事件からコクピットへの入室ができなくなり、挫折。現在は車両研究が主力で、技術・形態・運用・保守・転配・履歴等の研究を行う。鉄道雑誌への寄稿多数。資格は大型二種免許を取るも、一度もバスで路上を走った経験なし。

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