平時に戦闘機が飛ぶ理由 現役空自司令に聞くスクランブルの重要性

他国の領空侵犯などに対応する戦闘機の「スクランブル(緊急発進)」。現場ではどのように考えているのでしょうか。最前線に立つふたりの司令に、スクランブルの意味や重要性について話を聞きました。

空の「治安」もそれ以上も、守れるのは空自のみ

 那覇基地の戦闘機部隊を指揮する第9航空団司令 川波清明空将補は、航空自衛隊における「対領空侵犯措置」の重要性について次のように語ります。

「陸の治安を守るのは警察のミッションで、それが守れなくなったときには陸上自衛隊が出てまいります。海は、海上保安庁がまず一義的に治安を維持します。昨今の尖閣でも海上保安庁ががんばってくれています。そしてその範疇を超えたときに、『海上警備行動』として海上自衛隊が出てまいります。しかし空の場合は治安を守るのも、それから治安を超えたところを守るのも航空自衛隊だけなのです。中国の爆撃機が多数通過した際も、我々は領空へ近付かないように、あるいは近寄ってきた場合においても『領空から退去せよ』ということを言える態勢を取りながら、いわゆる『行動の監視』という形で、戦闘機を緊急発進させています」(第9航空団司令 川波空将補)

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スクランブル対象となったロシア機側から撮影された第304飛行隊のF-15J(写真出典:ロシア空軍)。

 航空自衛隊は、有事に際しての任務だけではなく、平時における治安を守る役割も重要な任務のひとつであると、川波司令はいいます。また2016年1月31日をもって那覇基地の戦闘機飛行隊が倍増し、F-15は約40機体制となったことに触れ、以下のように続けました。

「他国の航空機の接近をきちんと注視できる態勢をとるという意味でも、ここ(那覇基地)に2個飛行隊を置くことは非常に大きな意義があります。国民の皆さんに対しては空の治安の部分で守れる力が増えたということで、安心を提供できるのではないかと思っております」(第9航空団司令 川波空将補)

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コメント

1件のコメント

  1. 記事所収の時間は前後しているが『N700系新幹線の「鼻」を開ける方法』における総合復旧訓練でJR東海の担当者が「訓練以上のことは実践できないというスタンスで臨みたい」とマスコミに述べたという。

    軍事も民生も、敵も味方も、同じことだ。

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