「緊急発進しんどい…」いちいち“日本の最強戦闘機”飛ばすのか!? 解決のカギを握る「次世代機」の動向

運用開始から約40年が経過した航空自衛隊のT-4練習機について、その後継機導入に関する動きが加速しています。一方で、この後継機を単なる練習機としてだけではなく、軽戦闘機としても運用する可能性が出てきています。その理由は何なのでしょうか。

ついに動き出したか? T-4後継機検討を国内企業が相次ぎ契約

 防衛装備庁は2025年10月から11月にかけて、「T-4後継機に係る検討役務」を三菱重工、川崎重工、SUBARUとそれぞれ契約しました。T-4は、現在航空自衛隊が運用している中等練習機で、連絡機としても使用されるため教育部隊に限らず、全国の航空基地に幅広く配備されています。

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航空自衛隊のT-4練習機。写真はブルーインパルス仕様(画像:航空自衛隊)。

 そんなT-4も、量産機の納入開始は1988(昭和63)年と、すでに運用開始から40年近くが経過しています。そこで、このT-4を置き換える新しい機体に関して、国内の主要な航空機関連企業から意見を募るというのが、今回の検討役務と考えられます。

 これまでのところ、T-4後継機に関して具体的な構想は明らかにされてはいませんが、外国製の機体を日本国内で製造する形、もしくはそこに自社の独自技術などを盛り込んで共同開発の色合いを強くする形が考えられるでしょう。

 ここでいう外国製の機体にはいくつかの候補が考えられますが、有力なものとしては、アメリカのボーイングがスウェーデンのサーブと共同開発したT-7A、アメリカのロッキード・マーティンからの技術供与をうけて韓国の韓国航空宇宙産業(KAI)が開発したT-50、イタリアのレオナルドが開発したM-346などが挙げられます。

 また、日本と共に次世代戦闘機開発計画「GCAP」のメンバー国であるイギリスのスタートアップ企業アエラリス(Aeraris)がイギリス空軍向けに次期練習機として提案を行っている「モジュラージェット」も、候補となり得るでしょう。

 一方で、2025年5月に千葉県の幕張メッセで開催された総合防衛産業展示会「DSEI Japan 2025」において、三菱重工は自社ブースで次期練習機(T-X)のコンセプトモデルを初公開しました。インターネット上では、これをもって「三菱重工は国産練習機をT-4後継機に提案するのでは?」との憶測も見られましたが、先述したGCAPへの参画や、自衛隊向けの誘導弾製造などで人手と資源を取られた状態では、200機にも上るT-4後継機を単独で開発することは難しいと考えられます。

 おそらく、三菱重工としては他国製の機体をベースとしつつも、そこに自社ならではのパーツや要素を組み込むことを考えているのではないかと筆者(稲葉義泰:軍事ライター)は推測します。そのための技術開発や知見獲得のために作られたのが、あのコンセプトモデルなのではないでしょうか。

【いつか日本で見られるかも】T-4後継機の候補機種たちを写真で(画像)

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