どんな高級車も最新EVも「タイヤはなぜ真っ黒?」 実は昔は“白”だった!? 100年変わらない黒の秘密
街中を走る色とりどりのクルマたち。ボディカラーは多種多様なのに、足元のタイヤだけはどれも真っ黒です。実はこの「黒さ」には、私たちの命を守るための大切な理由と、100年前の意外な歴史が隠されていました。
秘密は「炭の粉」にあり! タイヤが真っ黒になった理由
どんなにおしゃれな高級車でも、最新の電気自動車でも、タイヤだけは決まって「真っ黒」です。時折、側面を白く塗った、いわゆるホワイトリボンタイヤを見ることはありますが、それも元は真っ黒です。
その一方で同じゴム製品ながら、ゴム風船や輪ゴムなどは赤や黄色、青などバラエティ豊かです。なぜタイヤは黒しかないのでしょうか。
実は、タイヤの原料であるゴムそのものはもともと白っぽい色をしています。それなのになぜ、あえて真っ黒にしている理由、それは「カーボンブラック」と呼ばれる、黒い炭素の微粒子を混ぜているからです。ゴムにこの炭の粉を配合することで、タイヤの性能は飛躍的に向上します。
最も大きな役割は、タイヤの強度と「耐摩耗性(すり減りにくさ)」を高めることです。ただのゴムだけでは、何トンもあるクルマの重さを支えたり、高速で回転しながらアスファルトと激しくこすれたりする過酷な使用には耐えられません。
カーボンブラックを混ぜることで、初めて車両の重量を支えつつ、長く安全に走れるタイヤになるのです。
また、カーボンブラックには日光などの紫外線を吸収して、ゴムが劣化するのを抑える役割もあります。屋外で日光を浴び続けるタイヤの寿命を延ばす、いわば“日焼け止め”のような効果です。
さらに、カーボンブラックを配合することでタイヤにある程度の導電性(電気を通す性質)を持たせ、走行中に発生する静電気を路面へ逃がしやすくする狙いもあります。タイヤの黒さは、単なる色ではなく、私たちの安全を守るための重要な“機能”そのものといえるでしょう。




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