「日本の土木技術の勝利」も目前!? ついに約7割が開通「三遠南信道」 飯田-浜松“夢の2時間”に立ちはだかる「最難最凶」の未開通区間とは?
中央道と新東名を結ぶ「三遠南信道」のうち、新東名側の約28kmが1本につながりました。これで全線100kmのうち約7割が完成。しかし、未開通区間のなかには、これからかなりの難工事が予想されるところもあります。
開通した「三遠南信道」これがらが難関だらけ!?
2026年3月14日、愛知県で「三遠南信道」鳳来峡IC~東栄IC間7.1kmが開通。新東名高速(浜松いなさJCT)から北へ、愛知県東部や静岡県浜松市北部の山間部へ続く27.9kmの自動車道が1本につながりました。
三遠南信道は中央道の飯田山本ICから浜松いなさJCTに至る計画延長約100kmの路線。中部地方の山間部を貫くJR飯田線に並行します。今回つながった新東名側の浜松いなさJCT~佐久間川合IC(浜松市)より先は、どうなっているのでしょうか。
今回の開通により、全線約100kmのうち自動車専用道として開通した区間は47.3kmになりました。これに加え、28.4kmの「現道活用」区間があり、うち19.2kmは改良済み。おおよそ7割近くは完成していることになります。
残る区間で自動車専用道として事業が進んでいるのは、大きく以下の3つです。新東名側から記載します。
(1)水窪佐久間道路:佐久間川合IC-水窪IC(静岡県浜松市)、14.0km
(2)青崩峠道路:水窪北IC-小嵐IC(静岡県浜松市-長野県飯田市)、5.9km
(3)飯喬道路の一部:喬木IC-飯田上久堅・喬木富田IC(長野県飯田市)、7.5km
このうち(2)の青崩峠道路で建設中の「青崩峠トンネル」(約5000m)は、もう本体工事も完成しています。現在は主に長野県側の取付部の建設が進められています。
この青崩峠トンネル周辺は中央構造線を通過することから地盤が脆弱で、1994(平成6)年に峠をバイパスする「草木トンネル」(1311m)が開通したものの、北は断層帯などに阻まれ、ついに整備を断念し、一般道路へ格下げとなりました。
いまも、「兵越林道」と呼ばれるつづら折りの峠道を経由しなければならず、その地質の厳しさは道路地図に「あまりの崩落の激しさに日本のトンネル技術が敗退」などと書かれるほどでした。青崩峠トンネルが完成したいま、その敗退の歴史を覆す“勝利”の時が近づいています。
(3)の飯喬道路の未開通部も、主要な構造物はおおむね完成。急峻な山で隔てられた喬木IC-飯田上久堅・喬木富田IC間を行き来するには、県道251号を北へ大きく迂回しなければならず、飯田市街を目指すなら、喬木ICからそのまま向かった方が早いくらいです。ここが中央道側の既存開通部とつながると、移動が格段にラクになります。
問題は、この春の開通区間に続く区間となる(1)の「水窪佐久間道路」です。





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