19年ぶりの日本復活「インテグラ」その間どうなってた? アメリカでも“復活”→「瞬く間にベストセラー」のワケ

ホンダがアメリカで生産している「インテグラ」を日本市場へ導入します。かつて日本で人気を博しながらも姿を消したインテグラは、なぜアメリカで復活し、そして成功を収めることができたのでしょうか。

アメリカでインテグラを支持した「意外な人々」

 新生インテグラは、現地のさまざまなメディアから絶賛されています。またアキュラは、「プレミアムスポーツコンパクトセグメントで瞬く間にベストセラーとなり、このクラスで35歳未満の購入者の割合が最も高くなっています」と説明しています。

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日本導入が決まったホンダ「インテグラ」(乗りものニュース編集部撮影)

 若者人気の高さも驚きですが、ここで注目したいのはインテグラがアメリカで「プレミアムスポーツコンパクト」とされていることです。実はインテグラを販売している「アキュラ」は、トヨタで言えば「レクサス」のような位置づけの上級ブランドです。実際アメリカでは、「BMW 2シリーズ」や「アウディS3」といった欧州のプレミアムモデルと比較されているのです。

 その一方、アキュラはレクサスなどとはブランドの方向性がやや異なります。アキュラの展開がアメリカで始まったのは1986年で、初期に導入されたのは高級車「レジェンド」のクーペ、そしてインテグラのクーペでした。

 さらに、後年には本格スポーツカーの「NSX」がフラッグシップ・モデルとして登場しています。キャッチコピーは「Precision Crafted Performance(精密に作られたパフォーマンス)」。つまり豪華さだけではなく、性能の高さや走りの楽しさもアキュラの重要な“売り”なのです。

 こうしてアキュラはプレミアムクラスのスポーティなブランドとして、現在までアメリカのクルマ好きから支持されています。残念ながらNSXは2022年に第2世代の生産が終了してしまいましたが、代わってトップモデルとなったのが新型インテグラです。復活はアキュラファン待望のニュースであり、それが数多くの賞の獲得にもつながったのでしょう。また、プレミアムクラスでは少数派となったMT仕様を用意しているのも、モデルの性格がよく表れているポイントです。

 ちなみに日本に導入されるのは、排気量2Lのターボエンジン搭載で最高出力320psの「タイプS」とのこと。近年は日本でもスポーツカー需要が復活傾向で、ホンダでも6速MT専用の「シビックRS」が20代を中心に支持されているといいます。日本でも若者人気を集めるかもしれない新型インテグラですが、筆者(鈴木ケンイチ:モータージャーナリスト)もハンドルを握るのが楽しみです。

【ライバルは「BMW」や「アウディ」!?】これがホンダの新「高級スポーツモデル」です(写真で見る)

Writer:

日本自動車ジャーナリスト協会(AJAJ)会員。自動車専門誌やウェブ媒体にて新車レポートやエンジニア・インタビューなどを広く執筆。中国をはじめ、アジア各地のモーターショー取材を数多くこなしている。1966年生まれ。著書「自動車ビジネス」(クロスメディア・パブリッシング)

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