米海軍の原潜が敵艦を撃沈! 実は史上2例目だった“真珠湾を生き延びた歴戦の艦”その壮絶な最期とは

2026年3月4日、インド洋を航行中のイラン海軍フリゲート「デナ」が、アメリカ海軍の攻撃型原子力潜水艦によって撃沈されました。原子力潜水艦が敵艦を撃沈した例は、「デナ」以前には1例しかありません。

実は原子力潜水艦に撃沈された艦は史上2例目

 2026年3月4日、インド洋を航行中のイラン海軍フリゲート「デナ」が、アメリカ海軍の攻撃型原子力潜水艦によって撃沈されました。

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アルゼンチン海軍の「ヘネラル・ベルグラノ」。元はアメリカ海軍の「フェニックス」で日本の真珠湾攻撃を無傷で切り抜けた幸運艦でもあった(画像:アルゼンチン国防省)

 第二次世界大戦後に登場した原子力潜水艦は、これまで何度か紛争や戦争で使用された例があります。ただし、地上へのミサイル攻撃などの例はあるものの、原子力潜水艦が敵艦を撃沈した例は、「デナ」以前には1例しかありません。イギリス海軍のチャーチル級原子力潜水艦「コンカラー」に撃沈された、アルゼンチン海軍の軽巡洋艦「ヘネラル・ベルグラノ」です。

 同艦が撃沈されたのは、1982年5月2日、フォークランド紛争の最中でした。

 この紛争に関して当初、アルゼンチンのガルチェリ政権は、周囲にめぼしいイギリス領の島もなく、ハリアーしか艦載機として運用できない軽空母であるインビンシブル級しか保有していないイギリス海軍が反撃してくるとは考えていませんでした。ところが、イギリスのマーガレット・サッチャー政権は、1982年4月12日、アルゼンチン側の予想を覆す強硬な手段を講じました。

 それは、フォークランド諸島の周囲200海里(370km)の海域を海上排他水域(MEZ)であると宣言し、この海域に進入したアルゼンチンの軍艦や海軍補助艦に対して、イギリス軍が攻撃を加える可能性があるとするものでした。

 この事態を受け、アルゼンチン海軍は主力を3つの部隊に分け、MEZの外側ぎりぎりをなぞるように島々を包囲する作戦行動を行っていました。「ヘネラル・ベルグラノ」を旗艦とする第79.3任務群は、到着するイギリス艦隊を包囲するべくフォークランド諸島の南側に配置されていましたが、このとき既に「コンカラー」に発見され、追跡を受けていました。

【画像】あっけない撃沈…これが沈む直前に「ヘネラル・ベルグラノ」です

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