「なんでここが“阪神高速”なの?」 わずか3.8km「最短路線」の使いみち “つながってない”=下りれば超便利!?

阪神高速のなかでも特殊な路線が「17号西大阪線」。環状線からつながっていないどころか、一体となっている15号堺線以外からは、いったん一般道へ下りないとたどり着けません。しかし、知る人ぞ知る便利路線です。

他路線から“隔絶”状態のはぐれ者 阪神高速「西大阪線」

 近畿圏に約260kmの路線網を構成する阪神高速。そのなかで“はぐれ者”ともいえる謎めいた路線が「17号西大阪線」でしょう。

Large 20260323 01

拡大画像

17号西大阪線の安治川入口。国道43号の高架区間が「ここから先は有料」というような形となる(乗りものニュース編集部撮影)

 西大阪線は15号堺線と接続する「南開JCT」から「安治川」出入口までの3.8kmで、阪神高速では最短の路線です。大阪エリアの阪神高速各線の多くは、都心の1号環状線から放射状に延びていて、堺線も環状線へ通じていますが、その途中から分岐する形の西大阪線は、環状線とつながっていません。堺線を堺方面から利用しない限り、阪神高速の他路線からは一度下りて乗り継がないと、たどり着けないのです。

 その実態は、大阪と神戸を結ぶ国道43号の大阪市内における有料区間のような位置づけです。しかし、安治川出口から先も国道43号の高架部は兵庫県境付近まで続くので、「有料・無料区間の区分けがよく分からない……」とは同乗者の弁。

 それでも、この堺線~西大阪線~国道43号ルートは、かなり便利です。

 国道43号は府県境部で大阪都心から3号神戸線の高架が合流し、兵庫県内は国道が地上、神戸線が高架という構成になります。その南側には5号湾岸線が並行しますが、湾岸線は六甲アイランドで途切れ、3号線は神戸市内で「都市高速ワースト1位」といわれるほど渋滞します。

 広域ネットワークではこの2路線が重要な役割を担いますが、大阪市内の西大阪線~国道43号は、その中間を進み、高架でスイスイと大阪市街を抜けることができます。

 特に、尼崎市内から大阪方面へ向かう場合は、市内に神戸線の大阪方面の入口がない(西宮市内の武庫川が最寄り)ため、湾岸線までわざわざ南下するよりも、国道43号から西大阪線に乗る方がラクな場合があります。

 さらに便利なのが、堺線「住之江」出入口と6号大和川線「鉄砲」出入口の「乗り継ぎ」です。

 湾岸線と近畿道・西名阪道方面を東西に結ぶ路線として2021年に開通した大和川線は、地下を通るため、堺線とは交差しているもののJCTがありません。しかし、この2つの出入口は大和川を挟んでほぼ向かい合っていて、橋を渡るだけで連絡が可能。夜間(22~翌6時)には、いちど下りて両路線を行き来しても阪神高速を連続走行した扱いにしてくれる「乗り継ぎ割引」も設定されています。乗り継げば、西大阪線―堺線ルートが奈良や和歌山方面への広域ネットワークとして機能を発揮します。

【ここか!】確かにナゾな「西大阪線-堺線」ルート(地図/写真25枚)

最新記事

コメント