8年越しついに開通「山手線をまたぐ橋」めっちゃ良くなった!? “盛土まるごと撤去”で激変! ただ再び“抜け道化”の可能性も

東京都豊島区で架け替え工事が進められていた「西巣鴨橋」が開通しました。8年におよぶ工事でJR山手線などをまたぐ橋は生まれ変わっています。その存在は、今後の道路整備によっても大きく変化する可能性があります。

大動脈止めず8年がかり、老朽化した橋を架け替え

 東京都豊島区内で架け替え工事が進められていた「西巣鴨橋」が2026年3月28日(土)に開通。午前より開通記念式典が行われ、歩行者による“渡り初め”のあと、14時から交通開放されました。

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開通した西巣鴨橋。旧橋よりも低い手すりと広い歩道により、開放感がある(植村祐介撮影)

 西巣鴨橋は、豊島区北大塚3丁目と東池袋2丁目をつなぐ区道、通称「西巣鴨通り」がJR山手線、山手貨物線(湘南新宿ライン)を越える部分に架けられた橋です。この西巣鴨通りは北側で都道436号(宮仲公園通り)と、南側で国道254号(春日通り)に接続します。

 なお「西巣鴨」は宮仲公園通りの北西側の町名で、都営地下鉄三田線「西巣鴨駅」もこの範囲に含まれますが、西巣鴨駅から西巣鴨通り北端までは約900m離れています。

 西巣鴨橋の架設は1959年で、豊島区が管理する橋としてはもっとも古い一方、クルマの交通量は1日あたり6000台にも上り、橋の健全度を示す4段階評価では、早期に対策が必要となる「III 早期措置段階」とされるなど、老朽化が進んでいました。

 さらに歩行者用通路に階段がありバリアフリーの観点から問題になっていたこと、橋上の幅員が狭く歩車混合通行で安全性に課題があることから架け替えが決まり、2018年より工事が行われていたのです。

 工事中に想定外の地中構造物などが見つかったことから、当初の予定から1年遅れで2026年3月の開通となりました。しかし旧橋の撤去作業の最中に発生したコロナ禍、そして昨今は人手不足や資材高騰で目立つ建設工事の遅れや中断を考えれば、十分評価できる施工管理だと言えるのではないでしょうか。

 さて、この橋の架け替えが長期にわたった理由は、橋の直下を東京の大動脈であるJR山手線、湘南新宿ラインが走っていたことにほかなりません。

 橋桁の撤去作業では、橋桁を道路の方向に8分割し、電車の通らない夜間に東池袋側の地上へ移動、その後、切断し搬出しました。

 新設工事は、あらかじめ工場で製作した橋桁を、東池袋側から複数回にわたり送り出して行われました。この工事も、夜間の作業となっています。

 もしJRの両線を一定期間運休にできたのであれば、架け替えの工期は大幅に短縮できたはずですが、その影響の大きさを考えると、工期の長期化はやむを得なかったと考えられます。

【ここか!】これが「シン・山手線をまたぐ橋」です(地図/写真)

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