東京駅前に出現「“双子型”高速バスターミナル」の課題 迷わず来れる? 大きく離れた「地下A/B」名づけ方はほかに無かったの!?

東京駅前の「バスターミナル東京八重洲」が第2期開業を迎えました。将来的に国内最大となる新ターミナルですが、乗り場が2か所に分かれていることによる"わかりにくさ”をいかに埋めるかが、成功のカギになるかもしれません。

どんなに分かりやすくしても埋まらない「距離感」

 次に長距離路線ですが、特に京阪神、名古屋方面は多数の事業者、多数の便が同時発着するので、どちらかに集約するのは困難です。エリアの使い分けについて公式なアナウンスはなされていません。

Large 20260409 01
手前が地下AのあるTOFROM YAESU。奥の高層ビルが地下Bのある東京ミッドタウン八重洲(乗りものニュース編集部撮影)

 ただし、長距離路線はいずれも座席指定制で、ほぼ100%の利用者が事前にウェブ上で予約、決済を済ませています。理屈で言えば、予約確認メールの記載通りに、あるいはリンクが貼ってある地図アプリに従って来館すれば間違うことはありません。

 筆者(成定竜一・高速バスマーケティング研究所代表)の見る限り、周辺の施設は案内サインの整備に協力的なようです。JR東日本の東京駅構内では、地下A、地下Bの最寄りの改札口(Aは八重洲北口と八重洲中央口、Bは八重洲中央口と八重洲南口)が、降車系サイン(出口案内)に明記されています。ヤエチカでは、バスターミナルが定めた公式な色遣いまで用いてAとBの案内がなされています。

 ただ、だから間違わない、とも言えません。AとBが別々の場所だと認識していなければ、地下A発着の便なのに、「バスターミナル東京八重洲」という文字だけを見て深く考えず地下Bに来てしまう、という可能性は大いにあります。

 したがって、短距離路線、長距離路線を問わず、利用者に対し事前に「複数の乗り場がある」ことを認識し、そのつもりでサインを見てもらうように意識づけできるか、という点がキモになりそうです。

 リピーターの多い短距離路線では、バス車内のほか、現地(千葉県側)の乗車停留所でバス待ちの間に情報を見せることが重要になるでしょう。長距離路線では、各バス事業者の公式サイトに加え、予約サイトや比較サイトの協力が必要でしょう。

 難しいのは、AとBの距離感の伝え方です。例えば横浜駅東口バスターミナルの「A/B/C」は乗降島(プラットフォーム)の区分であり、階段が一本ずつ違うだけです。八重洲のA/Bはそれより遠い感じです。

 しかし、空港の「第1ターミナル/第2ターミナル」よりは相当近い印象です。バスターミナル東京八重洲の運営会社が京王であることを念頭に例え話をすれば「京王線新宿駅と、京王新線新宿駅」よりはちょっと近めでしょうか。距離感を伝える方法を模索する必要がありそうです。

【これは迷う!?】バスターミナル東京八重洲「地下A/B」の位置と「案内」(地図/写真)

最新記事

コメント

1件のコメント

  1. 東京駅のバスターミナルは八重洲口のJRと鍛冶橋駐車場で十分かもしれない。地下のターミナルはトイレはきれいだが正直使いにくい。これが2個になったらあの地下街で彷徨うんでしょうね。時間が迫ってたらぞっとする