“格安誘導兵器”でドローンに対抗! ユーロファイターでの発射実験成功 対空ミサイル以外の選択肢に

イギリスの防衛企業であるBAEシステムズは、2026年4月8日、APKWS(精密誘導キット)を搭載したロケット弾を装備したユーロファイター「タイフーン」の発射実験に成功したと発表しました。

イギリス空軍でも実用化に向けて実験

 イギリスの防衛企業であるBAEシステムズは、2026年4月8日、APKWS(精密誘導キット)を搭載したロケット弾を装備したユーロファイター「タイフーン」の発射実験に成功したと発表しました。

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APKWSを搭載した、ユーロファイター「タイフーン」左右の翼の端から2番目についている円筒形の装備がAPKWSを装備したランチャー(画像:BAEシステムズ)

 APKWSは、無誘導のハイドラ70ロケット弾にレーザー誘導キットを装着することで、地上攻撃における精密誘導を可能にした兵器です。今回の実験は、イングランド・ランカシャー州ウォートンにある飛行試験開発センターで実施されました。

 この実験で、イギリス空軍のユーロファイターはAPKWSによる地上目標への攻撃に成功しました。しかし、この兵器は地上攻撃だけでなく、別の用途でも運用が期待されています。それが、ドローン(UAS)の撃墜です。

 航空機で空対空ミサイルを用いて自爆ドローンや偵察ドローンを撃墜する場合、ミサイルの種類にもよりますが、1発あたり約50万ドル(約8,000万円)~100万ドル(約1億6,000万円)がかかるとされています。機関砲による撃墜も可能ですが、ドローンとの速度合わせの難しさや、撃墜時の破片による損傷リスクがあります。

 これらの問題を解決するのがAPKWSです。本来は対地攻撃用の火器ですが、低速の空中目標であればドローンにも対応可能であり、ミサイルと機関砲の間を埋める安価な撃墜手段として、すでにアメリカ軍やウクライナ軍が実戦で運用しています。

 なお、APKWSの単価はおよそ4万ドル(約640万円)とされています。対ドローン用の火器としては、比較的高価に感じるかもしれませんが、空対空ミサイルと比べればはるかに低コストです。

【画像】試作当時のユーロファイター「タイフーン」ほか

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