ドローンが陸海空を支配? 米DARPAが進めるプロジェクトとは

アメリカのDARPA(国防高等研究計画局)は、軍事用ドローンを開発しています。飛行型はもちろん水上艦型など、運用を含め様々なアイデアが実用化に向け進行中です。

無人の対潜ドローン水上艦が海をゆく

「ドローン」といえば空中を飛行する小型航空機のイメージが強いかもしれませんが、無人で航行する舶や潜水艦に対してもこの呼称を用いることがあります。そのひとつ、アメリカのDARPA(国防高等研究計画局)が開発をすすめるACTUV(対潜ドローン水上艦)のプロジェクトは注目に値することでしょう。

2016年4月7日に進水した「Sea Hunter」(画像:DARPA)。

 ASW(対潜艦)の一種に相当するACTUVは無人で数か月間も航行し、潜水艦の追跡ミッションにあたります。ACTUVのプロトタイプとして建造された「Sea Hunter」は全長が約40メートルで、30日から90日ものあいだ一度も寄港することなく航行が可能です。

 このような無人の軍艦は搭乗員が危険に晒されないだけでなく、コストが安いというメリットがあります。従来の大型の軍艦は建造に数年を要し、またその建造コストや運用コストも膨大です。しかし有人の軍艦と無人のACTUVを組み合わせて運用することで、運用費用の削減が可能になるとみられています。DARPAの試算によれば、ACTUVは有人の対潜艦に比べて10分の1程度の費用で運用できるそうです。

「Sea Hunter」は2016年4月7日にオレゴン州ポートランドにて進水し、同年10月にはレーダーを搭載したパラシュートによる哨戒システム「TALONS」の展開に成功。そして11月には無人での複数拠点を指定した航行ミッションに成功するなど、順調に開発が進められています。

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コメント

2件のコメント

  1. 個人的には海上保安庁に率先して導入して頂きたいです。
    そうすれば海難事故等で捜索活動を行う際に、
    より広範囲を悪天候に関係なく出来る様になると思います。
    また、密漁対策にも現場へ急行出来る様になり、抑止力も期待出来ると思います。
    難易度が高い軍事用より、人命救助に繋がる部分で世界一を目指して欲しいです。

  2. >より広範囲を悪天候に関係なく出来る様になると思います。

    悪天候では小型無人船舶や飛行ドローンの類は使用できないと思いますよ
    基本的に、天候が悪い場合は大型の海自哨戒機や海保船舶が投入される筈です