「もう乗れない…!」 沖縄のモノレールが“ドル箱”化? 8年で乗客倍増、山手線並みのラッシュでうれしい悲鳴

沖縄県那覇市を走るモノレール「ゆいレール」が、観光客の急増で深刻な混雑に見舞われています。あまりの混雑に重量オーバーで緊急停止する事態も発生。混雑緩和の切り札として3両編成の増強が進められています。

乗客数は8年前の約2倍に急増

 沖縄県那覇市の都心と、那覇空港や首里城などを結ぶ跨座(こざ)式モノレール「ゆいレール」(延長17km、19駅)が、想定外の混雑に見舞われています。

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ゆいレール混雑緩和の”切り札”3両編成(2026年6月、深川孝行撮影)

 最大の理由は、沖縄を訪れる国内外の旅行者数の急増で、そのうちのかなりの人が、空港と都心との往来に、このモノレールを利用しているからです。

 2025年度に同県を訪れた国内外観光客数は約1094万人で、対前年比約9.9%増と好調です。これまで最高だった2018(平成30)年度の約1000万人と比べても、1割弱の増加です(沖縄県観光政策課調べ)。

 これに比例して、ゆいレールの乗客数もほぼ右肩上がりに増えています。年ごとの1日平均乗客数を見ると、累計乗客数が1億人を突破した2017(平成29)年度は約3.7万人、国内外観光客数は約553万人で、現在のほぼ半分の規模でした。

 コロナ禍で大幅ダウンした2020年度から数年間の例外を除き、乗客数を着々と伸ばし、2025年度には同6.6万人に達します。これも、8年前の2017年度の、ほぼ2倍に相当します。

 経営母体の沖縄都市モノレールのバランスシートも概して順調です。コロナ禍直前の2019年度(1日平均乗客数約5.6万人)の営業収益(売上高)は約42億円、当期純利益は約2.2億円ですが、2025年度は同約55.3億円(前年度比約14.2%増)、同約8.6億円を叩き出しています。ただし、当期純利益には、コロナ禍時の経営難で債務超過となった同社を救うため、国などが支援金を注入した分も含まれます。いずれにせよ、ゆいレールの「人気ぶり」は、数字からも証明されています。

 同社の規模を、首都圏周辺の著名なローカル鉄道の営業収益と比べると、秩父鉄道(埼玉県)約56億円(2026年3月期)、小湊鉄道(千葉県)約52.5億円(2025年3月期)、伊豆急行(静岡県)約39億円(同)となります。実は営業収益だけで見ると、秩父鉄道と互角で、小湊鉄道や伊豆急行よりも上、という意外な事実が浮かび上ります。

【写真】混雑する「ゆいレール」を見る

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